習い事を辞めたかった娘のその後
長女がピアノを習い始めてから4年目、真剣に辞めることを検討したのは今年10月が初めてでした。
続けて欲しい気持ちと、自分で決断できる大人になってきた長女を尊重したい気持ちの親としての葛藤は前回書きました。
そして先週末が、辞めると言い出すきっかけになった2回目のコンクール出場でした。
その頃には習い事としてピアノを辞めたい気持ちはなくなっていたようで、
「次の発表会はこの曲が弾きたい。この曲も練習してみたい!」
という言葉が増えていて、
「コンクール来年はお休みするけど、出たくなったら再来年はもう一回チャレンジしてみてもいいかな?」
いろんなプランを自分の中で温めているようでした。
私は否定することなく
「一度お休みしてみるのは良いことだね、また5年生になってやりたくなったら応援するよ。」
などと声をかけながらコンクール当日を迎えました。
練習しすぎたのか、コンクール前の週の練習は失敗しまくって、当日の朝も1度だけ弾いていこうと家で練習しましたが失敗。
これは、本番も難しいだろうなーという思いを心に秘めながら見守ります。
ところが、当日は自己評価98点!
大コケすることもなく、なかなかの出来でした!
本番に強くなってきたなー!
応援に来てくれていた先生や祖母にもたくさん褒めてもらって本人ご満悦!
結果待ちの時間に祖母と話していて、
・来年はコンクールに出ないと決めたこと
・コンクールに出ないと決めた経緯
などを3人で話していました。
祖母「え〜長女ちゃん、こんなに上手なのにもったいない!来年も聞きたいな〜!」
と声をかけてくれましたが
私「本人が決めているから」
と私が断ると、あれ?長女がなんだかまんざらでもなさそう。
長女「来年はお休みして5年生にもう一回やろうかな?と思う。」
祖母「もったいないな〜。でもこのコンクール、3,4年生の部、5,6年生の部で別れてるから来年(4年生)のほうが有利でお得なんじゃない?(パンフレットの人数を見ながら)5,6年生は勉強や受験で忙しいのか出てる人も少ないね?長女ちゃんも5年生忙しくなって、できなくなるかもよ?」
そんな声かけをしている祖母と長女の会話を見守っていると
長女「確かに!来年のほうがお得かも!やっぱり来年受けるわママ!」
あれ?
なんだか話が変わってきて、いつのまにかピアノを続けるどころじゃなく、来年もコンクール出るんかい!
そして「お得」に惹かれちゃう我が子のちゃっかりさに半笑い。
結局コンクールの結果も、本選出場を決めました(それも出るか悩んでたはずなのに当然のように出ると言い出し、、、)
なんだか振り回され続ける母ですが、真剣に頑張っているからこそ悩んでいるし、自分の頭で考えるようになってきているなぁと実感。
今回子どもの気持ちを変えるきっかけになったと感じているのは
・舞台で日頃の頑張りを表現できた達成感
・親以外の褒め言葉
・親以外の意見
結局普段ずっとそばにいる私は、長女の内省の壁打ち相手にしかなれないけど、親以外の人間に褒めてもらったり、他の人からの客観的な意見だから響くこともあるんだなーと感じる出来事でした。
これからも、思春期の我が子の気持ちは移ろいやすいと思いますが、そんななんにでも変化できるわが子の成長を隣で楽しませてもらいながら、母という残り少ない季節を楽しませてもらおうと思います。