世界を「縦と横」に比較する
中学生にもわかるような語り方だからこそ、中高時代に全く地理・歴史に興味が持てず、今さらどこから学び直して良いかわからない私にピッタリな本でした。
私の敬愛するちきりんさんはよく、比較の基本は「縦と横」という言葉を使われます。
縦=時系列比較=歴史的な観点でものごとを見ること
横=他者比較=国際的な視点でものごとを見ること
ちきりんさんの著書を読んでから特に思考を深めたいと思うときは「縦と横」を意識するようになりました。
(こういう話を自分も学生時代に学びたかった)
「13歳の地政学」の本に話を戻すと、この物語の中心となる地球儀から
・縦=古い地球儀と現在の地球儀の比較
・横=地球儀をどの国から見るのか視点をずらす(ひっくり返してみる、南極から見る、ヨーロッパから日本を見る)
この本も「縦と横」を特に意識して作られた本だとわかります。
そして地政学を学んだうえで地球儀を見ると、争いに巻き込まれやすい地域などは地理的な要素で決まっていることなど考えると、改めて自分が日本に産まれた幸運を感じずにはいられませんでした。
これまでも自分にできる社会貢献としてできる範囲で募金活動などしてきましたが、自分がまずすべきことはこの世界の仕組みを知ることだったと感じました。
改めて自分が今の世界を理解した上で、争いに巻き込まれやすい地域など産まれた環境にすでにハンデがある人の何か手助けになることをしていきたいなと感じました。
私一人にできることは限られていますが、こうやって本を読んだ人が一人でも気づき、小さな行動を起こすきっかけになればと思い、おすすめしたい1冊となりました。
我が子にもいつか興味が湧いたときに読んでもらえたらいいなと思いながら、自宅の本棚にしまって置こうと思います。
こちらの本と構成が似ている。
13歳からの地政学が気に入った方はぜひこちらも読んでみてください。