敗者復活できない企業文化
こんにちは、しがサラです。
連日、ニュースや週刊誌などでも報じられたりしますが、日本は特に失敗や間違いに厳しい文化だと思います。
国民性と言ってしまえばそうですが、やはりそのような義務教育の中で育ってきたことから、敗者復活が難しい企業文化へと繋がってしまいます。
本日は、もっと許容できる文化へと成長するには、企業としてどのようなことが求められるか。
解説していきます。
失敗の烙印によるレッテル
企業文化における敗者復活の難しさは、失敗が一度のミスではなく、永続的なマークとして取り残されることにより、深刻な問題が生じます。
「○○をしたあいつ」などという肩書きが様々な尾ひれが付いて噂が回っていきます。
一度の失敗が従業員やリーダーシップの間で大きな影響を与え、その復活がますます困難になると、組織内での成長や挑戦の機会が制限されます。
このような状況下では、従業員は自己表現やリスクを取ることを躊躇し、イノベーションやチャレンジ精神が鈍化してしまいます。
チャレンジ精神が薄れていく
企業文化が失敗を許容せず、敗者を排除する傾向があると、従業員はリスクを避け、安全な道を選ぶ傾向が強まります。
この結果、イノベーションや革新が抑制され、組織全体の競争力が低下するおそれがあります。
いわゆる、頑張り損の状態となるわけです。
頑張らなくても特に何も言われないし、目立って失敗するようだったら現状維持を選択します。
結果的に、従業員のモラルやモチベーションも低下し、生産性や成果に影響を及ぼします。
このような状況では、企業は持続的な成功を達成することが難しくなります。
失敗を許容する文化の醸成
敗者復活の可能性を高めるためには、企業は失敗を許容する文化を醸成することが重要です。
この改革の中心を担うのは、中堅のリーダー層です。
リーダーが率先して、失敗を学びの機会と捉え、逆境からの成長を促進することで、若い世代の挑戦やイノベーションを奨励します。
リーダーシップは従業員をサポートし、挑戦に対する恐れを取り除き、失敗からの教訓を共有することで、組織全体が成長し、敗者復活が可能になります。
このような環境では、従業員はより自信を持ち、自己実現や組織への貢献を果たすことができます。
また、失敗を歓迎する文化は、イノベーションを促進し、競争力を高める一因となります。
GAFAMのような、米国企業が強いのはそのような文化が土台としてあり、チャレンジングな環境にあるからです。
失敗は成功の元、という言葉は知らない人がいないぐらい有名ですが、それを許容していない社会があるのは少し皮肉です。
しかし、足元では大手企業を中心に少しずつ改善の兆候が見えています。
個人的にはもっと人材流動性が高まり、さらに流動した人材が社内のキーマンとしてリーダーシップを発揮できるようになれば、理想的だと考えています。
私もキャリア転職組の人事担当者として熱い思いを持ちたいと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございました。
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