君に届け 2&3巻感想
なんとなく流れで君に届けを読み返したが、やっぱり面白かった。
きっちりと不穏な流れを作ったうえで、それをキレイに昇華する二巻とか、胡桃沢さんに折れない爽子が見られる三巻とか見どころが盛りだくさんだった。
作劇がめちゃめちゃ上手いんだな、って思った。当時読んでた中学生くらいの頃は爽子に感情移入して読んでいたけど、キャラクターに情報の格差を作ったうえで、ちゃんと読者にはそれを開示して、ヤキモキさせるのとかすごい上手いな。ちゃんと誤解が解けて、三人が仲良くなったときにカタルシスを感じるのがいい。
3巻の引きもいい。胡桃沢さんに遠慮というか、引っ込む女の子じゃないのがいいなって思った。