Xenoblade3 新たなる未来 クリアレビュー
〇初めに
バスケットボールW杯の日本の活躍に熱狂した竹馬です。今回は先日ようやっとクリアしたXenoblade3のDLCストーリー、新たなる未来の感想を書いていきたいと思います。ちなみに3の雑レビューはこちら。
〇成長システムとリンクした探索
基本的なシステムは3とそう変わりませんが、ちょこちょこと変わっている部分もあります。それが「キズナビリティ」システム。
このシステムは、探索したり、敵を一定数討伐したり、素材を集めたり、NPCと仲良くなったりすることでポイントを獲得し、そのポイントを使ってスキルの習得やステータスアップなどを行い、キャラクターを成長させるというものです。
このシステムがなくても、私はもともと3本編の広大なフィールドを探索するのは、そう苦には感じていませんでした。踏破した部分のマップが埋まるというシステム上、マップに穴ぼこができることが嫌いな自分は、誘導されずともきれいなマップが出来上がるように探索していました。
また、広大なフィールドのそこかしこに配置されている宝箱やユニークモンスターなどからは、レアアイテムや大量の経験値が入手できます。さらに、クエストをこなしていけば、自然とフィールドの隅々まで訪れるように設計されているため、ついついストーリーそっちのけで探索してしまい、終盤は敵とのレベル差が20以上ついてしまうという有様でした。
このように、ゼノブレイド3ではただでさえ探索するモチベーションとなる要因がたくさんあったにもかかわらず、「キズナビリティ」の導入によって、さらなる探索モチベのアップを図っています。探索するだけで一石三鳥にも四鳥にもなる仕掛けですね。
〇よくわからんけど爽快感あるバトル
前作の記事にも書いた気がしますが、今作のバトルの印象は一言でいうと「よくわからん」です。
通常攻撃はオートで行われますし、必殺技はゲージがたまったら格ゲーのレバガチャ勢よろしく、とりあえずガチャガチャとボタン押して必殺技を発動。敵との位置関係によって追加効果が発生するものもあるので、そこだけは考慮して移動します。
その他にも、戦闘にかかわる要素として、二種の必殺技を合体させたり、味方とペアを組んで「ユニオンアタック」なるものを発動させたり、アクセサリを付けてステータスアップしたり…と多岐にわたります。これがまた複雑すぎてわからんのだ。
アクセサリ一つとっても、通常攻撃のみ威力120%アップのアクセサリと、必殺技を含めた攻撃の威力30%アップだったらどっちの方が強いのか、よくわからずに「レアそうな方装備しとけばいいや」と選んでいました。
ユニオンアタックも、なんかの条件で最後に強力な追撃が発生するのですが、ついぞその条件がわからずにクリアまでいってしまいました。
しかし、そんな風に戦闘周りのシステムが半分以上理解できていなくても、なんか勝手にコンボがつながっていくのでとても爽快感があって楽しい、という不思議なバランスになっています。これ、極めた人はめっちゃ楽しいんだろうな…。
〇1,2未プレイヤーによるストーリー雑感
実はプレイ前に、「クリアタイムは20時間程度」「1,2プレイ済の人には嬉しい?ストーリー」という2つの微ネタバレを踏んでいましたが、「まあこのくらいならええやろ」とあまり気にせずプレイしていました。
事前の情報通り、クリアタイムは自分も25時間程度でクリア。1や2のキャラやその子孫?とみられる人々もストーリーに絡んできております。
自分は1,2未プレイなので、話やキャラの関係性がよくわからないところも多々ありましたが、3のみプレイした者として感想や考察?のようなものを書いていきたいと思います(ネタバレ注意)。
・3との関連
もう3をクリアしたのも1年前なのでキャラやストーリーもうろ覚えでで、間違いもあると思いますが、ご了承ください。
まず、主人公マシューについて。最初は、なぜかマシューの言う「じいちゃん(ゴンドウ)」がノアなのかなと勘違いしていましたが、ストーリー終盤で、ゴンドウはノアとミオの息子だということが判明。ということは、マシューとナエルはノアミオのひ孫ということで確定でしょう(名推理)。
ただ、たびたび出てくるノアとミオの写真。プレイ中は、これを見るたびに、「あれ、本編って最後アグヌス側とケヴェス側の世界が引き裂かれて終わらなかったっけ?俺そこで感動した気がするぞ?」といううろ覚えが発動しました。
さらに、追い打ちをかけるように出てくるエヌ。「あれ、こいつノアが妻を亡くして絶望した成れの果ての姿だよな。本編で倒さなかったっけ。生きてたんだっけかな。」というモヤモヤを抱えながら、物語は終盤へ。
そして、ノアがマシューの曾祖父だと分かったくらいのタイミングで、ようやく「ああ、この世界はノアがミオを失い、ゼットに拐されてエヌになった世界の続きか!」と閃きました。多分これは合っているでしょう。
そう考えると、エヌは実の息子であるゴンドウを殺し、ひ孫のマシューとナエルも手にかけようとしたんだから哀しい話ですよね。ひ孫に説教されてぶん殴られてるのは滑稽だけど。
そうなると今回出てきたエヌが、本編でノアに立ちふさがった後のエヌなのか、それ以前のエヌなのか、というのは気になるところですが、ちゃんとストーリーを追えていればそのあたりも理解できているのでしょうか。
ただDLC⇒本編の時系列だと、ひ孫にぶん殴られた後もなお亡き妻(ミオ)を思いメンヘラ継続という形になってしまうので、個人的には、本編エヌ⇒DLCエヌの時系列であってほしいなあ。
あ、あとリクが今回にも出てきましたが、ノポンって長命なんですね。
・1,2との関連
1,2はスマブラに出てくるキャラしか知らないので、妄想ベースで話します。1,2プレイ済みの人は、未プレイ者の考察もどきのトンチンカン具合を楽しんでみてください。
今作ではおっさんになったシュルクとレックスがシティー側の味方として出てきましたね。ということは、今作はシュルクやレックスたちがいた1や2の世界から20年ほどたった時代なのでしょうか。まあ、彼らは別の世界からやってきてそうなので、時間はあてになりそうにないですが。
それと3の本編やっているときに、「ケヴェス=1の世界」、「アグヌス=2の世界」なのかなあと、ぼんやり思ったりもしていました。2にアグヌスの女王みたいなケモミミ娘いましたよね…?
そうなると不思議なのはリクの存在。シュルクとも冒険していた風の発言をしたり、ケヴェスの女王を「ちゃん」付けで呼ぶなど、1の頃からいたキャラっぽいことが今作では判明しています。
1のノポンっていうと、スマブラでもおなじみ「勇者リキにお任せを~」のイメージがあるのですが、リキとリク、何か関係があるのでしょうか…(名推理)。
それと2の関連でいうとカギロイですかね。レックスがたびたび慈しみ深き視線をカギロイに送っていますが、かつての仲間の子孫か何かなのでしょう。
カギロイの語源となっているであろう陽炎は、光の屈折によっておこる現象で名前的にも炎を思わせるようなものであるため、スマブラにも出てくるホムラ(焔)やヒカリ(光)と血縁関係にあるのではないでしょうか。この妄想は結構自信あります。
メビウスやウロボロス、アルファ関連の話は正直ついていけてません。かつてアルファを食い止めた時に、メビウスの統領であるゼットとシュルク、レックスが共闘したというような話がされていた気がしますが、「ゼットって悪役じゃないの?実はいいやつ?」という疑念が湧いて仕方なかったです。そもそもシュルクとレックスに面識があったことすら初耳です。
そんなこんなで、前作までとの関連も多分に含まれた今作でしたが、ますます1や2をやらねばなというモチベーションになりました。
果たして自分がここに書き連ねた疑問は、1,2をプレイすることで解消されるのでしょうか。こうご期待。
〇終わりに
20時間程度のボリュームのゲームだったから、サクッとレビュー記事も終わらせるつもりが、過去最長となってしまいました…。
本編クリアした時も思いましたが、やっぱり1,2もプレイしたいなーと思わせる素晴らしいクオリティのRPG。
ゼノブレ熱が高まっているうちに1,2も一気にやってみたい気持ちもありますが、FF16やピクミン4、オクトラ2など、やらなきゃいけないソフトが山のようにたまってるんですよね…。
というわけで、次回のレビューはオクトラ2となる予定です。乞うご期待。