ゼルダの伝説スカイウォードソードHD ゼルダシリーズ#1
全日本大学駅伝も国学院が強かったですね。同郷である福岡出身の山本君がMVPを取ってくれて嬉しい竹馬です。
実は密かにやりたいと思っていた、「ゼルダシリーズを時系列順に攻略する」という企画に今回チャレンジしていきたいと思います。
ご存知の方も多いかもしれませんが、シリーズ通して存在するリンクやゼルダというキャラは、同じ名前でも作品が変われば別人だそう。ゼルダはまだしも、リンクとか大人か子どもかなだけで、常にあの緑の服なので同一人物に見えますが…。
ただ、ハイラルという舞台は共通のようで、公式からも時系列が示されています。正直これまであまりゼルダシリーズのストーリーを意識してプレイしていなかったのですが、この時系列の存在を知った際、各作品のストーリーや作品間のつながりなどが無性に気になり始めました。
Switch2作は別次元なので除きますが、この中でクリア済みなのは、時のオカリナ、神トラ、神トラ2、夢を見る島、夢幻の砂時計。まだまだ抜けはありますが、最近、HDリメイクやNintendo Onlineなどの充実により、多くのタイトルをプレイできる環境になってきたので、そろそろ重い腰をあげようと思い、手始めにスカイウォードソードをプレイし始めた次第です。
という事で、今回から始まるゼルダシリーズの記事は、これまでよりもストーリーやシリーズ通してのつながりを中心に書いていきたいと思います。全編ネタバレなので、未プレイの方はご注意ください。
〇舞台設定
空に浮かぶ島々、スカイロフトに人々が暮らしている時代。スカイロフトは、大昔に女神が「終焉の者」を封印した際に空に浮かべた土地。いずれ復活する「終焉の者」から人々を守るために地上から分離させています。
スカイロフトは、中心に居住地となる島がある他、小さい島々がたくさん浮かんでいます。中心の島以外にも、ちょこちょこと人が住んでいる島も。
一方、地上はざっくりと3つのエリアに分かれています。緑豊かなフィローネ地方、シリーズおなじみ火山のオルディン地方、かつて古代文明が栄えていた砂漠のラネール地方です。
初めはゼルダを探すため、次にマスターソードを完成させるため、最後は龍たちに勇者の詩を教えてもらうためと、三度地上に降り立つことになります。
一回目は完全新規のマップを開拓する楽しみがあるのですが、二回目以降は新エリアが開放されることはあるものの既存ステージを探索する形になるので、若干マンネリ気味になってしまったのが惜しいところ。
特にフィローネ地方は同じマップをこすりすぎな感じがしました。反面、ラネール地方は降りる度に新エリアが開放されるので探索する楽しみがあって良かったです。
ラスボス討伐後は、ゼルダが地上で生きていきたいと言っていたので、この後ハイラル王国が発展していくのだろうな…と。スカイロフトから人が移住したのか、それともリンクとゼルダがアダムとイヴになったのかは気になるところです。
〇キャラクター
シリーズ共通キャラ
・リンク
騎士学校の見習い。なぜか珍しい赤い鳥を使役しています。赤いからといって特にその後のストーリーに関わることはありませんでした。
物語序盤で、騎士学校の生徒たちがレースをする「鳥乗りの儀」に勝利し、ゼルダを手中に。ゼルダと鳥に乗って空中デートしているところ、竜巻に襲われ一人助かります。
地上へ落ちていったであろうゼルダを探すため、リンクも地上へダイブします。地上を探索する中で、自分は女神に選ばれた勇者であるという事が発覚。幼馴染のゼルダを助けるために、空と地上を何往復もすることになります。
最初は騎士学校の制服?を着ているのでいつもと違う雰囲気ですが、地上に降り立って間もなくいつもの緑の服に。ブレワイ、ティアキンで見た目をカスタマイズできるようになった今でこそいろんな姿のリンクを見られますが、やっぱりリンクといえばこの服装ですね。
・ゼルダ
騎士学校校長の娘でリンクとは幼馴染。ゼルダって基本お姫様キャラなイメージがあるので、幼馴染という近しい設定は珍しい気がします。
前項でも書いた通り、リンクと空中デートしているところを竜巻に襲われ地上へ。地上へ下りると、実は女神の生まれ変わりという事が発覚し、各地を回って女神としての力を開放していきます。
女神として覚醒した後は、封印が解けかかっている「終焉の者」を再度封印するために、過去へタイムスリップ。自らを柱に再度「終焉の者」を封印します。
結局捕らわれのお姫様ポジションなのは変わらないんですね。なんなら女神様というさらに高貴な存在になっています。テイルズオブシンフォニアのコレットみたいな感じで、個人的には好きなシチュエーションです。
・インパ
インパというと、やっぱり時のオカリナのゼルダの乳母というイメージ。今回のインパは男かなあと思ったら、ラストシーンで女性ということが判明。失礼しました。
立ち位置としては女神の下僕というか、ボディーガードみたいな感じです。最初に会った時にリンクに悪態をつくという印象が悪すぎて嫌いでしたが、2度目以降はなんだかんだリンクを認めているのがいいですね。ツンデレは好きですよ。
過去の時代の人物なので、終焉なる者討伐後は現代に戻るリンクたちを見送り自分の時代に留まりますが、ラストシーンは感動的でしたね。さすがに言われるまで老婆の正体は気付かなかった…。ちなみに今作もシーカー族という一族でした。
・ガノン?(終焉の者)
シリーズ通してのラスボス枠。小見出しに「?」をつけたのは、作中でガノンという言葉は使われていなかったためです。一応作中では「終焉の者」という名前になっています。
女神ハイリアに封印された魔族の王。後のギラヒムには魔王と呼ばれていました。第一形態は、フナムシが二足歩行しているみたいな見た目。
ムダにコイツと3回も戦わされるんだからウンザリです。そんなに無理して尺稼がなくても…と思いました。
封印を完全に解いた後の第二形態はこんな感じ。
ガノンドロフっぽさが増してかっこよくなってますね。さすがにフナムシがラスボスじゃなくて良かったです。
・マスターソード
キャラではありませんが、一応シリーズ通して出てくるものなのでここに入れさせてもらいました。
マスターソードと言えば、城の中や森の奥にひっそりと刺さっているイメージですが、今作はこのマスターソードを作る?のがメインの物語となっています。
マスターソードのもととなるスカイウォードソードを手に入れたリンクは、物語中盤に地上の三地方を回り、聖なる炎の力を剣にしみ込ませることでマスターソードを完成させます。
その後「終焉なる者」を倒したリンクは、封印の神殿にマスターソードを納めます。この時納めたマスターソードがこの後、シリーズを通して使われていくのでしょう。
固有キャラ
・ファイ
今作のリンクの相棒枠である精霊。「スマブラで見たことあるな~」と思っていましたが、この見た目でナビィやミドナと同じ枠なのかと驚かされました。デュエルマスターズのリキッド・ピープルにしれっといそうな見た目ですね。
何かを探しているときに、「○○な確率80%」というのがこのキャラ最大の特徴。水クリーチャーかと思いきや、データテニスもできるとは多彩ですね。そういえば乾の必殺サーブ、ウォーターフォールって水由来の名前だったか…。
・ギラヒム
魔族長を名乗るナルシスト。どこか氷帝のキャプテンを思わせるような立ち振る舞い。乾といい跡部といい、今作のスタッフの中にテニプリ好きが絶対紛れていますね。
幾度となくリンクの前に立ちはだかりますが、エレガントなのは序盤だけ。後半はエレガントキャラによくある、キレたら粗暴になるタイプでした。フリーザ様要素も持ち合わせているとは。
エレガントなギラヒムですが、「終焉の者」を復活させる際にフォルムチェンジ。ファイに見た目が似てると思ったら、魔王側の剣の精霊でした。女神サイドのファイ、魔王サイドのギラヒムと対になる存在だったんですね。
個人的にはこういうエレガント系のキャラには強くあってほしかったですが、非常に弱かったのが残念です。
・バド
見た目も中身もジャイアン。序盤はテレビ版の意地悪ジャイアンですが、中盤以降は義に厚くて頼りになる劇場版ジャイアンです。
最初は本当に腹立つキャラですが、クリアする頃には心の友になっている事間違いなしです。つくづく自分の性格のチョロさには呆れますね。
〇Wii作品ならではのアクション
ゼルダの伝説と言えば、物語を進めるにつれて個性豊かなアイテムが手に入り、それを元に謎や仕掛けを解いていくのが醍醐味。
今作も、おなじみの爆弾や弓矢、フックショットっぽい物の他、風を起こしたり地面を掘ったりと新たなアクションが追加されていました。まあシリーズ全てはやってないので、新しいかどうかは自分のプレイした作品準拠になりますが…。
ただ、今回のアクションの中で一番良かったと感じたのは、自分が振った方向に剣を振れること。リモコンで剣を振ってプレイできるWiiならではのアクションで、これこそが今作の肝だと感じました。まあ、自分はSwitchの携帯モードでやっていたので、実際には振っていないのですが…。
上下左右、時には斜めを加えた八方向に正確に剣を振らないと、敵を倒せなかったり仕掛けを解けなかったりするのはなかなか手に汗握りました。
ラスボスの「終焉なる者」戦でも、この剣戟アクションを貫いているのが良かったです。ゼルダシリーズのラスボス戦というと、手に入れたアイテムを虱潰しに試して効くものを見つけるというイメージがあるのですが、今回はハードの特性を生かしたアクションにこだわっているのが感じられて好感が持てました。普通に手ごわくて4,5回やり直しましたが…。
テレビモードでリモコンブンブン振ってプレイしていたらもっと楽しかったんだろうな…、と若干後悔が残りましたが、赤子が家にいるとそんなダイナミックなプレイは危険なので仕方ないですね。
○終わりに
ちょこちょことマイナスポイントはあったものの、ストーリー、アクションともにとても面白い作品だったと思います。さすがにブレワイやティアイキンと比較するとボリュームや探索の楽しみといった面では劣りますが、非常に楽しめました。なんだかんだ30時間プレイできましたしね。
次回のゼルダシリーズは、GBAのふしぎのぼうしの予定です。Nintendo Onlineの追加パックの期限が12/30までなので、急ぎクリアしなければ。
その前にドラクエ3リメイクがそろそろ発売なので、そちらが先になりそうです。