続・いたずら書き
ムスメが、得体の知れない生物を描いた。
何これ?と聞いたら
ムスメよ。
君の目には、私がこう写っているのかい?
くせ毛で跳ねている髪の毛を強調しているのが
、地味に腹立たしいではないか。
これはヒドすぎる。
せめて、触角のような体はやめてほしいと訴えると、バージョンアップされた。
何故にパイナップルなのかと聞いたら、
「夏だから」
という、人を小馬鹿にした理由を言ってきた。
少なくとも、首から下は触角からカイワレ大根に改善された。
ムスメはこうやって、母を使って笑いものにしては、日頃のストレスを発散させているのだ。
そうそう。
カイワレ大根で思い出したのだが、先日、ムスメは豆苗のことを「大根の赤ちゃん」だと思っていた、という衝撃の告白をされた。
しかも、かなり前から、何年もそう信じ続けていたのだという。
どうやら、カイワレ大根という言葉の響きと、豆苗の姿形が脳内でタッグを組んでしまい、間違ってインプットされたらしい。
それにしたって、種類も大きさも全く違うではないか。
これは幼稚園の時に、園庭に落ちていたパイナップルらしきものを食べた、と告白された時と同じくらいの衝撃だ。
「洗ってから食べたから、大丈夫」
と言われたが、そういう問題ではない。
まあ、仕方ない。
なにしろ、ムスメはいまだにレタスとキャベツの区別もできないのだ。
カイワレも豆苗も、彼女の目にはいっしょに見えるのだろう。
我がムスメ。
もうすぐ17才。
君のほうが、パイナップル星人ぽいと思うよ。