室井慎次生き続ける者 初日舞台挨拶レポ
「室井慎次 生き続ける者」を11/15にTOHOシネマズ日比谷で開催された公開初日舞台挨拶付き上映で鑑賞してきました。
※映画本編ネタバレあり。
舞台挨拶の様子はオリコンニュースの公式YouTubeでフルで見られます。
私と踊るシリーズの出会いは2カ月前(最近すぎる)。偶然ドラマシリーズ初回の再放送を見たことがきっかけ。もちろん「青島君」「室井さん」「すみれさん」「湾岸署」くらいのワードは知っていたし、日本の実写映画の記録を持っていることも知ってた。でも、一度もきちんと見たことがないまま27年。(シリーズ開始当時まだよちよち歩きだったもので)刑事ドラマだと思っていたこの作品はがっつりお仕事ドラマで、脱サラした刑事青島がその人たらしっぷりと周りを振り回しながらも自分の信じた道を突き進む姿にあっという間に心を掴まれ、ドラマシリーズ、SPドラマ、劇場版4本を配信で今回の映画前編公開までに全て視聴。公開早々に敗れざる者を鑑賞し、後編の今回も先行上映で一足先に鑑賞済みでした。
私はこの27年の歴史をギュッツと2カ月に濃縮しちゃったけど、
きっとドラマ放送当時から見ていた人はまさかFINALから10年以上経ってまた室井さんが見られるとは思っていなかっただろうし感慨深いだろうな~とは思っていたけれど、舞台挨拶前の上映中あちこちからすすり泣きが聞こえて、お隣の席にいたお姉さんが中盤からハンカチをずっと目元に当てていないと間に合わないほど号泣されていて、室井さん愛されてる・・・。
映画本編の感想は置いといて。
今回は上映後の舞台挨拶だったので、ネタバレ気にしなくて良いからキャスト陣も話しやすそう。舞台挨拶よく行くけど、上映前挨拶だと物語の核心に触れられなくて今ひとつ盛り上がりに欠けるのよね。
登壇キャストは柳葉敏郎さん、福本莉子さん、齋藤潤さん、前山くうがくん、前山こうがくん、松下洸平さん、真矢みきさん、筧利夫さん、本広克行監督。
順番に呼びこまれてステージに上がって行くとき、松下さん立ち位置迷子でだいぶ年下の齋藤潤くんに教えてもらっててかわいい。齊藤潤くん身長が高い。
柳葉さんを挟むようにくうがくんこうがくんコンビが立つ。この2人ほんとに見分けがつかない。おめかししてもらって、にこにこしててかわいい。そこにいるだけで会場全体の空気を和ませてくれる癒し。柳葉さんの2人を見つめる視線が本当に愛おしそう。
挨拶の一言目から「そうだす、私が柳葉敏郎だす」と志村けん風味な自己紹介で会場を沸かせる柳葉さん。
一度は受けまいとしたこの役で27年、最後に地元で撮影した映画まで公開されることになり本当に感謝しかない。奥様と地元の映画館で鑑賞した時、自分と奥様とで涙する場面が違っていて自分が室井として映画を見ていることに気付いた。ってこれもう柳葉さんの中で室井と自分が一体化しているってことじゃん・・観客が役を愛してくれるのは役者冥利に尽きるなんて言われるけど、観客側としては役者さんがその役を心底愛してくれているのは嬉しい。でも後編の公開初日を迎えられて「ホッとしている」と話していて、愛されすぎるのも大変よね。挨拶の途中言葉に詰まる場面も。
黒いシックなワンピースにグリーンのヒールを合わせた福本莉子さん。
映画の杏は危うさも含んだあどけなさの残る少女だけど、演じている福本さんの実年齢は23歳!劇中とは印象が変わって綺麗なお姉さん。
ドラマシリーズ開始当初の水野美紀さんが22歳、深津絵里さん24歳だったはずなので平成初期の女優さんて大人びてたよなーと思ったり。
劇中で猟銃を扱うシーンがあったことに触れ「とにかく重かった!」
猟銃って年配男性が持っている姿しか見たことなかったから、あんな重そうなの知らなかった。撮影が今年2月から開始で先に後編から撮影したので、杏が室井さんの家で心を解放して変わっていく様がちゃんと出ているか不安だった、と。正直杏の変わり方はあっさり変わりすぎというか描き方が浅かったのでもうちょっと母親とのやり取りとか時間取って深くやってほしかったかな。トーク中、柳葉さんと室井さんがごっちゃになってた。柳葉さんのフォローが優しい。
齋藤潤くん、まだそんなに舞台挨拶の経験ないよね。
一生懸命お話してくれてるの伝わったよ。
ちゃんとお芝居見たの初めてだったけど、家に好きな女の子呼んでもいいか室井さんに聞く時のタカの表情がかわいすぎて・・・。
まだ高2だからこれからきっと色んな映像作品で見られるでしょう。
松下さんより身長高かったような・・・?
前山くうがくん・こうがくん、事前にいっぱい練習して今回の舞台挨拶に臨んでくれたのかな?本当にかわいい。2人が喋ると客席から声にならない声が漏れだしてきて笑う。
室井さんみたいになりたくて学級委員と副学級委員をやってるって同じクラスなの?「学級委員として室井さんみたいにクラスという組織をまとめて・・」で会場笑。こんな幼い子から発せられる「組織」のワードにじわじわくる。
前編で出てきた室井さんのモノマネはアドリブだったらしい。柳葉さんがめちゃくちゃ2人に信頼されているのが分かる。
松下洸平さん、子役2人で会場めろめろになった直後に挨拶の順番回ってきて喋りにくそうにしてた。大丈夫、あなたも十分会場をめろめろにする魅力がありますよ。(私の周囲の女性たち松下さんの順番になった途端双眼鏡構え率急上昇してた)
踊るシリーズのファンだった松下さん、今回の劇中では正直捜査してる感は0だったけど監督から続編にもぜひ!との声があったので、松下洸平ファンはとりあえず今回の映画は見ておこう。監督から今回の桜さんのお芝居には青島イズムを込めたと言っていたしそれが柳葉さんにも伝わっていたようなので、これまで雪乃さんや夏美さんに継がれてきた青島イズムがこの先の続編ではこの桜さんに継がれる可能性あるよ。
踊るの劇場版1作目は当時劇場に2回足を運んだそう。確かに劇場版の1が1番おもしろい。
今回実はほとんど出演していない真矢さん。
ほとんど出てないのにこんなにしゃべってすいません!と言ってたけど場数が違うからトークもおもしろい。柳葉さんが今回の舞台挨拶で楽しみにしていたことの1つが真矢さんとの再会だったそうで。お久しぶりです~とお互いが腰を低くしながらご挨拶。
劇場版2で正直嫌われ役だったから当時は批判もあって傷ついたけど、今は本当に出演して良かったと思ってくれていて安心。2003年公開の映画で本人に届くほど批判があったってことはこのSNS全盛の今あれをやったらどうなるんだ。
今回の結末に対してプロデューサーに「どういうことですか?」と物申してしまった真矢さん。うん、確かに何で?どうして?と思ってしまうよね。この先の室井さんは枕元に立っていただくとか、金縛り系で出てもらうとか…会場笑。
盛り上げ隊長筧利夫さん。
挨拶の第一声から声がでかい。3方向にお辞儀しながらご挨拶。警察を辞めて多少は解放された室井さんとは裏腹に県警本部長になりまだまだ縛られている新城は劇中で笑顔も見せられないけど、筧さんはずっとにこにこファンサもしまくり。柳葉さんが喋り終えたら間髪入れず「はい拍手!」と促したり「柳葉さんはこれから大曲市長、そして秋田県知事に!投票よろしくお願いします!」とふざけたり終始盛り上げてくれて楽しい。
トーク終了後撮影のためステージを降りて、今度は劇場中通路に映画タイトルのセットが組まれキャスト陣が間近に。私は中通路より前方ブロックの1番後列だったので本当に近い!
私より更に近い後方センターブロック最前列の方の中に青島ルック(緑のコートに赤いネクタイ)の男性がいて、柳葉さんが指さして笑ってた。
筧さんは近いところにいたお客さんと握手する大ファンサ。
入口で配られた「室井さん、ありがとう」のボードを観客全員で持って撮影。最後に柳葉さんから締めのご挨拶。感極まって涙しながら感謝の気持ちを何度も伝えてくれて、本当に室井さん終わっちゃうんだな~と。
室井が持ち続けた信念のように私も何か1つ小さくてもいいから信念を持って取り組めることがあったら人生に目的ができるかな・・・。
最後にせーの!で観客全員で「室井さん、ありがとう!」と伝えてキャノン砲バーン!!!!私のところにもたくさんテープが降ってきた。
劇場ロビーで今回登壇したキャスト陣のサインが書かれた劇中で使用された室井さんの椅子が展示されていて、その傍に若かりし頃の青島くんとの2ショット写真が添えられてた!
亀山Pがロビーにいてサインを求める人で黒山のひとだかりが。
きちんと1人1人にサインしてあげててすごい。
(しばらくしてきちんと並ぶ列がつくられてた)
私が室井さんを初めて見てから別れまで約2カ月。こんな短期間でここまで好きになってしまったしこんなモヤモヤが残るんだから、当時から見ていた人はこの結末をどう受け止めるんだろう。
エンドロール後の青島登場、
「ODORU LEGEND STILL CONTINUES」
は嬉しい?それとも室井さんいなかったら意味がない?室井さんがいなくなっても信念が残り続けるから良いの?
やっぱり最近あの若い青島くんを見たばかりだから「青島くんおじさん…!てか初老も過ぎてる…!」って思っちゃった。
この先の続編がどういう展開を予定してるのか分からないけど、室井さんここまでで辞めておいて良かったね、なんて酷評の嵐になることだけは避けてほしい。
続編必ず見ます。
おしまい。