宇多田ヒカルと10年後の私
今年およそ6年ぶりに開催された宇多田ヒカルの全国ツアー「SCIENCE FICTION TOUR 2024」に行ってきた!
去年の夏に死ぬまでに生で聴きたい曲リストなんてものをつくっていたら、そのリスト内にあるアーティストのライブが次々発表され(数年ぶりのライブ!なんて人も多かったのに)8割は既に叶った。コロナ禍の規制がなくなりライブを開催しやすくなったことが大きいのかもしれない。
そのリストに1番最初に書いていた「宇多田ヒカル First Love」をこんなにも早く、しかも手が届きそうな距離で味わうことができるとは。
思いが通じてチケットが手に入り、当日まであと何日!と指折り数え、開催発表から毎日欠かさず楽曲を聴いた。
参加から約1ヶ月経っても興奮冷めやらぬライブのセットリストとともに1曲1曲振り返りたい。
(複数公演参加のためMC内容ごっちゃかも)
※以下セットリストやMC内容などネタバレを含みます。
OP
暗転後、ピアノの音が葉から滴る水のように1音、1音会場に響く。
バンドメンバーの登場後、満を持して真っ白なジャケット姿の宇多田ヒカルが登場。
1.time will tell
登場から一呼吸置いてフッと力を抜いて(そんな風に見えた)歌い始めた曲がまさかまさかのベスト盤に収録されていない曲なのは驚いた。でもこれは25周年を記念したライブの1曲目にふさわしい。15歳のリリースから25年以上経っても褪せるとは無縁、むしろ41歳の今のほうがこの曲に合っているような気がする。
どう?あなたが15歳の時「時間が経てば分かる」って考えや実感ありました?鬱屈とした気持ちを晴らす方法なんて知ってた?
まだ学校と家庭ぐらいしか世界を知らない田舎の15歳だった私にはそんな概念も気持ちの晴らし方も知らなかった。大人になった今なら、焦らなくても自然に時間と共に分かるようになることが理解できているが、、、この人は人生何周目なんだ。
2.Letters
イントロがかかると会場から歓声。ステージの照明が青く光り始める。
宇多田ヒカルの恋愛モノの歌詞、基本的にしんどい恋愛してんな、と思ってしまう。
この曲は特に、海辺に置き手紙で別れるとか言葉交わすのが苦手だから置き手紙とか・・リリースが2002年で既に携帯電話普及してる時代でメールもあっただろうに置き手紙残して消える恋人なんてやだわ!って最初の印象。
でも、そういうことじゃないんだよね。
伝えるのが苦手だから傷つけないように何度も推敲して書いてくれた手紙なんだよ、一瞬で終わる電話なんかよりよっぽど相手を気遣ってくれてるんだ。
3.Wait&See ~リスク~
ずっとステージ中央の少し高いところにいた彼女が段を降りて、客席に少し近づいただけで歓声が沸く。下手、上手とステージを動くたびに客席から大歓声。私もアリーナAブロック1ケタ列でその大歓声の渦を体験(埼玉Day1)。肉眼で表情まではっきりと姿を拝み「ほんとに宇多田ヒカルは存在する」ことを確認。マグネットライトを付けた腕を全力で振った。
この曲の好きなところは終盤とんでもない高音で「ハーッハ-ッッ!!」とかました後に「キーが高すぎるなら下げてもいいよ」と天才が凡人に優しくしてくれるところなんだが、さすがに23年前の高音部分は今回無くなっていた。
4.In My Room
恥ずかしながら実は私この曲ライブで初めて聴いた。
最近の曲ではないことは分かったが、ちょっとまだ子供の部分が残る10代の女の子の背伸びソングな印象を受けた。
調べてみると1999年リリース。それにしてはエクステンション、フェイクファーにカラーコンタクトってええ!?おしゃれすぎるだろ。カラコンてそんな前からあったのか。
MC
力強い歌から一変してふわふわMC。
「今日は?土曜日?あ、だから開演時間が早いんだ(16時開演)」会場笑。
「土曜日でも仕事とか、子どもいる人は曜日とか関係ないし・・」
客席から休む休むー!の声がすると笑いが起きる。
客席に水分補給を促して自分も…とタンブラーを手にすると客席から「何飲んでるの~!!」としょうもない野次が飛んでくる。応えるでもあしらうでもない冷静な「常温の水です、綾鷹は楽屋とかで飲んでる」とスポンサーへの気遣いも忘れない隙の無い答え(ここまで東京Day1)。
衣装のポケットに声出す練習に使う道具入れっぱなしにしていたらしく、
「衣装さんに怒られちゃう・・・」とポケットから出していそいそと机に置きに行く姿がかわいい(東京Day2)。
開演前のアナウンスでもスマホ撮影可の案内があり、それに付随して本人からも撮影可だけど、後ろに気を遣うこと、ずっと撮っていると身体が動かなくなりバンドも本人も楽しんでくれているか不安になるから、記念に撮る程度にしてとにかく一緒にここにいられる時間を楽しんでいい1日に(東京Day2は「いい夜に!夜?いい夕方に!」)しましょう!と。
スマホ撮影に関する本人からの案内は全公演であったのかな。
「じゃあ次の曲いってみよー(かわいい)」
5.光 (Re-Recording)
ステージが赤く照らされる。スモークが立ち込める。
この曲は皿洗いMVのせいか、白の印象があって赤い照明が少々意外だった。
普段レーザーバキバキやら炎がどかーん!なんて派手め演出ライブに慣れているせいか、ライブ全体が演出控えめに感じたが、私の感覚が少々ズレているようで前回のツアーと比較すると演出は多少派手になっているらしい。
「もっと話そうよ 目前の明日のことを テレビ消して私のことだけを見ていてよ」ここが好き。
年齢に見合わない大人びた歌詞に注目されがちだけど、ここは当時19歳のちょっとあどけない感じが見えて好き。
6.For You
曲と曲のつなぎ方が素敵。上品。
照明が青に変わる。
1人じゃ孤独を感じられない、の意味が今の私の年齢なら十分理解できるが、10代までの人生経験ではとても言語化できない。どんな10代を過ごせばこんな歌詞が生まれるんだ。
最後の歌詞「だから I sing this song for you」のfor youの部分を歌わず次の曲につなぐ。
7.Distance (m-flo Mix)
照明が黄色やオレンジに変わる。
Distanceのこのバージョン大好き!
光もFor Youもこの曲も誰かと2人でいたからこそ感じる孤独を歌っている。
アレンジが華やかな分紛れちゃうけれど、ちょっと切ない曲。
「無理はしない主義でも君とならしてみてもいいよ」のパワー。好きな人にこれ言われたらたまらん。
楽曲ではないけど、今やっている大河ドラマ光る君へで
「かの地で、貴方と共に滅びるのも良かったのやもしれません」とまひろが道長に答えたセリフと共通するものがある気がする。
あなたがいれば、普段の私じゃない新しい私が生まれる。危険な茨の道だってこわくなくなるの。的な。
8. travellig
また曲のつなぎ方が良い!!おしゃれ!!
優雅なサウンドから始まり、聞き慣れたあのイントロが流れ、沸き立つ会場。
「みんな~!身体はあったまってるか~い??」「じゃあいっぱい一緒に歌って踊ろう!!」の掛け声や「代々木第一体育館のみんな~!!盛り上がってるか~!!」コールアンドレスポンスもあり大盛り上がり。楽しい曲。
ステージを端から端まで動いて、走る!かなり高いヒールを履いてたのにフツーに走れるのすご。メインステージから花道を歩いてセンターステージへ移動。
「今何してる?」が地方によっては方言verもあったようで照れながら言ってるのかわいい。
MC
暑いと言いながらジャケットを脱ぎ、ノースリーブで腕があらわに。露出が増えてもヘルシー。遠目で見ても鍛えてることが分かる。
コンタクトを6年ぶりに新調した話(東京Day1)。
眼科で怒られたので、眼科にはみんな2年おきくらいに行ったほうがいいよ、新調したからみんなことが良く見える。つけてる感じがしなくて最高。
「みんなもよく見えてるかな~?アリーナの背が低い人も頑張って・・気持ちはすごく分かるよ」色んなアーティストのライブに行ってきたが、アリーナの背が低い人に言及する人初めて見た。
「ここまで熱い曲が続いたので、ちょっとゆっくりなテンポの曲を・・」と前置きしてスタンドマイクに向かう。
喋り終えてマイクに向かうまでの数秒の間にも客席からヒカルさーーん!!やヒッキー!!と声が飛び、ちゃんと「うん、ありがとう。これからもよろしくね」と応えていた。
9. First Love
イントロが流れた途端、会場から感嘆?悲鳴?のような声があがる。
参加した全ての回で上がったので、この曲の不動の人気っぷりが分かる。
私も1999年のリリース当時のことを幼くてリアルタイムでは知らないが、セールスの記録を持っていたり、最近でも日プやチェウォン、ミイヒにカバーされたりと当時を生きていない人にも十分すぎるほど認知されている名曲。
初恋を経験したばかりの10代の歌声ももちろん好きだけど、40代になってあの頃の初恋を振り返っているような2022verも好き。
そもそも私が宇多田ヒカルのライブに行きたい!と思ったのはこの曲きっかけなので感無量。聴いてるとタバコの残り香のする人との身を焦がす初恋を経験したような錯覚を起こす。この曲が主題歌だったドラマ「魔女の条件」が今までに見たドラマの中でTOP10に入るレベルで好きすぎる。
木戸大聖くんと満島ひかりさんが東京会場に来場していたらしい(インスタより)。ネトフリのFirst Loveは2話くらいで中断しているので、改めてチェックしたい。
10.Beautiful World
正直、First Loveの余韻がずっしりと私の脳内を占めていてこの曲の記憶があまりない。照明が青に変わり、センターステージからメインステージへ戻る。
MC
各地のご当地ネタ。
東京Day2は会場の代々木第一体育館について。
「全然知らなかったんだけどここって1964年の東京オリンピックの時に作られた会場なんだって!もしかして当然でみんな知ってること?」
「しかも建築家が丹下健三なんだって!どうりで格好いいと思った」
「あと・・ここの会場にさ、すごいいっぱいアートワークがあるの知ってた・・見た?私もライブやりに来てなかったら見たかった(会場笑)」
芸術にも造詣が深いの知らなかった。
客席(プレミアムシートの人)でくしゃみしている人がいて、ハクション!のあと即「Bless you!だれか後ろでくしゃみしたから・・(客席でなくバンドメンバーのくしゃみだと思ったらしい)」
「1人で来てる人ー?楽しめてる?大丈夫かな?私のファンはやさしいひと多いから安全だよ。1人で来てる人、家族と来てる人、友達と来てる人、もしかしたら知らない人と来てる人もいるかもしれないけど、みんな自分らしく思い思いに楽しんで最後まで一緒によろしくね!じゃあ、行ってみよ~!」
前日のMCでも「もしかしたらチケットの関係で全然知らない人と来ている人もいるかもしれないけど・・・」と言ってて、なんでステージに立つ演者がそんなことまで知ってるの!?と驚いたしちょっと笑った。
11.COLORS
照明がピンクに変わる。
色が多用された楽曲の通り、照明も終始カラフル。
12.ぼくはくま
イントロがかかるとざわつく会場。
力の入った曲ばかりの気合いの入ったセットリストに急に現れたほのぼのソング。歌い上げない曲だからこそ、歌の上手さが際立つ。
くま~~~の伸ばすところの歌声の綺麗なこと!
くまのポーズ(?)もかわいい。
間奏ではキーボードも披露。
13.Keep Tryin'
この曲懐かしい。学生の頃よく聴いた。
当時はあまり意味も分からず流していた
「タイムイズマネー 将来国家公務員だなんて言うな 夢がないなあ」
すごい歌詞ね。
途中、
「みんな一旦スマホしまって!一緒に踊ろう!」(埼玉Day1)
「みんなたくさん動いてくれてありがとう!あんまいなそうだけど、動画撮ってる人もさ一旦しまって一緒に踊ろう!」(東京Day1)
と一緒に動くことを促して、会場を盛り上げる。
14.Kiss&Cry
どの会場も娘さんのリストカット。
15.誰かの願いが叶うころ
埼玉Day1で全く違うイントロが流れ「ちょっと待ってください!自分の知らない曲流れてきた」と中断。
「しかもやろうとしていた曲とのギャップがすごくて」と会場を笑わせたあと改めて流れ出した曲がこれだったから、あまりの差に全然笑うような曲じゃないのに少し笑ってしまった。
もちろん彼女の曲たちは名曲ばかりだが、これが入ってFlavor Of Lifeがセットリストに入らないのは個人的に意外だった。
衣装替えの間に流れた映像、上手く表現できないが人の頭のなかにある宇宙を旅するくまちゃん。ニューロンの中まで探索し尽くして、くまの着ぐるみを脱ぐと中から宇多田ヒカルが出てくる。脱ぐ瞬間がまあかわいい。
16.BADモード
衣装を噂の華やかなドレスに変えて、センターステージからせり上がってくる。この衣装、後ろから見ると結構大胆に肩の部分が開いている。近くで見ると軽くて動きやすそう。
ここからは活動休止明けの楽曲たち。
「メール無視して ネトフリでも見て パジャマのままで UberEatsで」
この固有名詞が登場する歌詞で、どこか自分と違う世界を生きているように思える彼女が自分と同じ時代・世界線を生きているんだなと感じられる。
17.あなた
この曲は子供ありなしで感じ方が全然違うだろうな・・
ライフステージが変わったら改めて聴き込みたい。
MC
「改めてSCIENCE FICTION TOURへようこそ!」と前置きした上で、
今回のツアー開催に至った経緯を少し。
「今回は25周年を記念してのいろいろなんだけど、お祝い事とか苦手で、、ちっちゃい頃からずっと、自分の誕生日会とか開いてもらってもはじっこのほうで落ち込んじゃうような子だったんだけど、、、今回は自分の25年を祝ってー!って言うんじゃなくて、みんなの25年をここで一緒に祝えたらいいなと思って、それでツアーに出たいと思ったんだ。だから今日は来てくれてほんとにありがとうー!」
「25年もあればみんなもいろいろあったと思うけど、まだそこまで生きてない!って人もいると思うけど、その前の時間があって生まれてきてるから、でもさ、どんなことがあっても、ひとつひとつの出来事が今ここに連れてきてくれたんだと思ったら、どんなことがあってもあー良かったんだなって思えるように私はなって。だからみんなもそう思えるようになったらいいなと思うしこれからの25年も振り返ったら良かったじゃんっ♪って思える時間になったらいいなと思います。とりあえず!今日はいてくれてありがとう!」
「感謝の気持ちばっかりで、、じゃあそんな感じでもうちょっと後半戦も突入したいと思うけどよろしくー!」かわいい。
18.花束を君に
オレンジの照明に包まれる。
活動休止前の楽曲が誰かといても感じる孤独な世界を歌っているとするならば、再開後の楽曲は誰かと一緒に見て、感じて、歩む世界。
あなたのことを見つめている、昔はその視線がいつか自分に向くことを期待していたけれど、今は愛しい君へもう自分の一方通行の愛で何ら構わない。
「世界中が雨の日も 君の笑顔が 僕の太陽だったよ」
ここが大好き。
東京Day2に高畑充希ちゃんが来場していたようで(本人インスタより)、この曲を朝ドラヒロインと同じ空間で聴けたことが嬉しい。
メインステージへ移動。
19.何色でもない花
正直主題歌になった連ドラは最終回まで見続けるのに少々苦労したが、この曲は好き。
2番から舞台がせり上がる。身体を動かすたびにドレスの裾が揺れるのが曲に合っていた。
20.One Last Kiss
エヴァンゲリオンについては全くの素人なんだが、この曲の言わんとすることは忘れたくても忘れられない人への止まらない思い?
盛り上がったあと最後の最後、
「吹いていった風の後を 追いかけた眩しい午後」が映画のエンドロールの後にあるエピローグみたい。
MC
東京Day1は1人で来てる人?のくだりをMCで触れるの忘れていたようで、遅くなったけど1人でも安心して楽しんでね、とここで慌てて言っていた。
「次で最後の1曲になっちゃうんだけど、早いよね、毎回言ってる気がするけど今日特に。一瞬だった感じがする。」
えー!やだー!と客席のあちこちから声が飛ぶ。
「あ、えっと、そう、、、そう、、そうなってるんです(どんどん小声になる)」真面目か。笑
「でもさ、最後まで、もうちょっと一緒にもう1曲付き合ってもらえるかな?いってみよー!」
21.君に夢中
私が宇多田ヒカルを改めて聴くようになったのはこの曲のおかげ。
これを本編ラストに据えてくれたことが嬉しかったし、イントロが流れた瞬間会場からどよめきが聴こえたのが嬉しかった。
みんなこの曲大好きだよね?ね!!
私の中では最愛の梨央と大ちゃんの曲になってしまっているけど。
曲の終わり方のアレンジがかっこいい。ドゥゥン(参加した人には伝わるか)。
ENCORE
22. Electricity
タンクトップにパンツ姿。
私が同じ衣装を着たら、ちょっとそこまで行くだけの時の服になってしまうはずなのに、宇多田ヒカルが着用するとおしゃれになるのなんなんだ。
MC
埼玉Day1は宇多田ヒカル本人のiPhoneでSNSのアクスタくま子のSFツアー日記用の撮影。「ピントが合わない…」と連呼しながら約3万人の光をカメラに収め、会場を埋めつくす光を海に浮かぶプランクトンみたい、と表現。
バンドメンバー紹介。
キーボードの大森さんを紹介したあと「ひなこちゃん今日もかわいいよー!」オタクかよ。(いつの公演か忘れた)
全員紹介したあと「そしてお歌は宇多田ヒカルです」で締める。これがほんとにかわいい!
「ステージにはいないけど、ほんとにたくさんの人が関わってくれています。(中略)拍手をお願いします!」
ステージにいないスタッフさんたちへも感謝を述べるアーティストはよく見るが、会場警備の人にまで言及する人初めて見た。
「次でほんとに最後の曲になっちゃうんだけど、もう残ってる力全部込めるから、みんなも一緒に楽しんでー!」
23. Automatic
暗転した後、MVのあの黄色いソファーに座って曲がスタート。
ソファーが見えて大歓声。私も残ってる力をすべてつぎ込んで腕を上げた。
活動休止前のWILD LIFEでこの曲の歌唱後「15の時の曲を12年経ってもこんな風に歌えるとは思わなかった」と話していたが、12年どころか25年経ってもみんなこの曲を待ち望んでいたはず。歌唱後、ステージを端から端まで動いて深々とお辞儀している姿にこちらも全力で拍手を送った。
最初と最後にデビューシングルの曲を置き、1998年から現在まで進んで最後にワームホールを通ってまた1998年に戻るような今回のセットリストだった。
東京Day2で「物販が好評みたいで・・・」と本人も話していたが、ほとんどの人がグッズを身に付けているにも関わらず物販列がかなりスムーズだった。私も事前販売を利用しておらず、埼玉で長蛇の列にギョッとしたが実際並んでみるとほぼずっと列が前に進んでおり、立ち止まって待っている時間はほぼ無かった。開演まで1時間を切ってから並び始めたが20分ほどで購入完了できていた。事前にアプリで購入したい商品を登録してレジで提示するあのシステムのおかげだろうか。あと、売り切れ商品が無かった。商品によっては入場後でも購入可能なところも抜かりない。やはり資本規模が並のアーティストとは違うということだろうか。
レポおしまい。
今回は幸運なことにさいたまスーパーアリーナ初日、東京代々木第一体育館両日と3度も参加することができたため、会場ごとではなく楽曲単位のレポートにしてみた。
アリーナAブロック1桁列→スタンド→プレミアムシート(センターステージそば)とあらゆる角度から目いっぱい楽しませてもらった。
彼女がデビューした1998年は幼くて記憶にないが、SAKURAドロップス、travellingあたりは小学生時代にTVから流れていたしFlavor Of Lifeはあの時代に10代を過ごした人ならドラマも含め全員知っているであろう名曲で、Prisoner of loveを聴きながら錦戸亮の豹変ぶりに怯えた。間違いなく、私の10代・青春時代を彩ってくれたアーティストの1人。ライブの開催頻度がこれほど少ないと次があるか分からないが、次があることを期待してその日まで健康で生きておかなければいけない。
まだしばらくはスマホで撮影した動画を見て余韻に浸れそう。
余談だが、宇多田ヒカルと私は同じ誕生日で生年月日がちょうど10年違い。
15歳で社会の度肝を抜く鮮烈デビューを果たした彼女と比較するのも馬鹿げているような気もするが、10年後の私は今の彼女の姿にどれくらい近づけているだろうか。