一面の緑、パワーをもらった〜明治神宮御苑〜
明治神宮にお参りに行き、参拝の前に「明治神宮御苑」に寄ってみた。
初めて訪れた。こんなに緑が豊かな庭園があることを知らなかった。
場所は大鳥居から御社殿に向かう参道の途中にある。御苑北門に入り口があった。
入り口で入園料(500円)を払い、緩やかに曲がる小径を歩く。
御苑は、明治天皇がお身体のお弱かった昭憲皇太后の運動のためにと、遊歩庭園として明治36年頃に整備されたとのこと。
病気がちの皇太后のため、少しでも運動ができるようにと小径がくねくねとした回遊歩道を設けるなど、皇太后に対する想いのこもった美しい庭園だ。
小径をしばらく歩くと「隔雲亭」が見えてきた。
明治33年に明治天皇が昭憲皇太后のために建てられたご休所。
戦災により焼失、現在の建物は昭和33 年に再建された。
隔雲亭からは「南池(なんち)」を見下ろすことができる。
南池は自然の古池で、スイレンが花を咲かせていた。
放たれたコイやフナ、メダカが泳ぐ静かな池だ。
野鳥が水浴びをしたり、晩秋から初冬には渡り鳥も訪れるらしい。
南地の小径を西北に進むと花菖蒲田がある。
残念ながら今は花菖蒲の時期ではないが、豊かな緑を感じることができた。5月下旬から6月下旬には約150種1,500株の花菖蒲が咲き誇るらしい。
花菖蒲田の小丘には茅葺の四阿(あずまや)が建てられ添景となっている。外国人観光客が四阿の椅子に座り日差しを避け休息していた。
花菖蒲田の奥に進むと「清正井」がある。
江戸時代の武将、加藤清正が掘ったと伝えられる、都内有数の名湧水だ。
毎分平均60リットルの水量があり、水温は四季を通じて15℃程度と一定し、湧水は一年中絶えることはないらしい。
清正井は、明治神宮で最も有名なパワースポット。
清正井がある場所は風水上、富士山から皇居へ向かう気の流れである「龍脈」の上にあると言われ、清正井が気の吹き出す「龍穴」となっていることが、パワースポットと言われる由縁なんだとか。
清正井の湧水は、悪い気を浄化して運気を向上させるパワーがあり、特に金運アップに効果があるらしい。
明治神宮御苑で、鮮やかで豊かな緑からパワーをもらった。癒やされた。
2023年9月