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「太陽と月のあいだ」(5)-2 私の人生で起きた一番大切なコト

その夜、夢をみた

前回書いた通り、私は社会的には女性である

が、この夜も、夢の中の私は、十代終わりから二十代始めの青年だった


私はショッピングセンターの中に居た
そして、恋人である“彼”もまた、そこに居た
そう、私達は同性の恋人同士なのだ


都会のショッピングセンターであり、客数がある
だが、この時の私達は、何故かどうしてもここでkissをしたかったのだ


壁や柱に隠れて何度も試そうとするが、その度に人が来てしまい断念する

その繰り返しに、若い二人は益々燃え上がり、どうしても思いを遂げたいとやっきになってゆく


そうして暫くトライしていた時、ふと、二人きりになった

やっと、チャンスが訪れた

そして彼が私の髪に優しく指を差し入れた、その時・・・


とてつもないエクスタシー

頭頂から私の全感覚が飛び抜ける

世界が消えて感覚のみになる

───そうして、夢から覚めた



その頃の私は派遣会社に登録していて、箔押しを生業としている会社に出向いていた

そこで足踏み式の機械に手帖のカバーとなる合皮をセットして箔押しをする、という作業を担当していた


これはまず決められた位置に合皮をセットして、足踏みをすると合皮の上に分厚い熱された金属板が降りてきて箔押しするという、つまりはプレス機だ


最初のうちはこわごわと作業していたものの、この頃には随分と慣れてきて人と会話したり考え事をしながらでもテンポ良く押せるようになっていた

が、一歩間違えばとても危険な作業であることは間違いない


その作業中に、私は今朝方見たあの夢を思い返していた

『スゴかったな~』

とあの頭頂から突き抜ける感覚を思い返した時─────

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私は頭から抜け出していた



抜け出した“私”は上昇し、あっという間に見知らぬ空間というか、「場」にいた


そして


前方に─圧倒的な存在─


カタチはない


ただ、“ソコ”にいる
在る


その存在から
今まで経験したことのない、
まったく知らなかった
──愛そのもの──

私に向かって
強烈な波、というか光そのものとしてほとばしり
私を隅々まで──
身体はなかったけれど例えるなら細胞一つ一つ、素粒子一つ一つ、私を構成する全てを貫き、通りすぎ、
そうして
そう、
世界(というより全て)へとその光が行き渡った

一瞬にしてそれは行われ、私は圧倒されたにも関わらずとても冷静に全てをミていた

そして知った

何処にも「影」が存在していないこと

光あれば影が現れる

だが、この存在からほとばしった“愛”という光からは何処にも影が現れない

存在できない

全て光に照らされている

そしてその圧倒的存在から
波のように次々と
強烈に
「愛している」
という
感情?
感覚?
きっとどれにも当てはまらない、ただただ純粋な愛そのものが
私に向けて放たれ、
私はその波の中で

わかった




気が付くと、私は元の場所で作業を続けていた

全く時間は経っていないのか、時計を確認してはいないので判らないが、意識がなかったハズなのに無事に作業は行われていた


私は自分に起こったこの出来事を
“小悟り”と呼んだ


この時点では“これ”が何だったのか知る知識がなく、けれど決定的に私の人生における重大な経験であることは間違いなく、私という存在に埋め込まれた大切な種なのだということは感じていた

でも決して「悟った」訳ではなく、日々の暮らしが続くわけで、
その暮らしの中で私は引き続き学んでいかなければならない

だから、“小悟り”

いつか、この時の事を真に判る時が来るのだろうか?


そう思っていた数年後、それを教えてくれる「本」と出会った
そしてそれは(5)-1で書いた私の中に直接語りかけてきた”声”の主の事も明らかにしてくれた

この事はまた後に・・



私は今回書いた事を誰かに聞いて欲しくてこのnoteを始めました

そして、今日
2023年のクリスマスイブで丁度一年と成ります😆✨️
やったぁ~

いつ始めたかすっかり忘れていて、書き始める時にnoteから知らされて知りました
内容的にもイブにピッタリだと感じますし、何か、ああ、今日書くことになっていたのだな、と腑に落ちるというか、納得しました😊

スッキリしたあ😆👍✨️

ここまで読んでくださった方、どうもありがとうございます😆💕✨

次はいつになるかはまだ判りませんが(明日かもしれないし😚)もし楽しみにしていて下さるのなら、サンキューの嵐です💕💕💕

たくさんの愛と共に❗
ありがとう😆💕✨


今夜の空






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