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一緒に食べる

アメリカにいた頃、家族で知り合いのお家に夕食に招待されました。そのお家にはウチと一緒で3人の子供がいました。年もだいたい同じ。夏だったので外のテーブルがキャンドルなどで飾ってあり、お皿もカトラリーも置いてありました。ところが、4セットしか置いてありません。子供達は?というと、子供達はペーパープレートとプラスチックのカトラリーでベンチで食べる。とのことでした。
これに上の娘はとても不満な感情を持ちました。もちろん、それを相手の家族に伝えるなどはしませんでしたが、明らかに、”なぜ?”と言う顔をしていました。帰り道、”なんで、子供だからってベンチで、紙の皿で、肉も切れないプラスチックのナイフとフォークでだったんだろう?切れなすぎて、ナイフ折れちゃったよ。私たちも人間なんだけどな。” と 呟いていました。

子供が生まれてから私たち夫婦が常に思っていることは ”子どもは大人より下の存在ではない” と言うことです。もちろん、子供は私たちの助けが必要だし、私たち大人ができることがたくさんあります。けれど、それは 子供が”劣っている” わけではありません。けれど、子供と大人同士として付き合う、と言うことでもありません。一人の人間として 子供を見る と言うことです。

”え?どうゆうこと?” と思うかもしれませんが、うちでは難しく考えていません。まず、一緒にご飯を食べる。パーティーをしても、友人夫婦が夕食に来ても、子供達は同じテーブルで食べます。会話にも参加します。同じものを、同じテーブルで食べます。レストランに行っても、kids meals (キッズメニュー)も頼みません。彼らが、食べ終わった後、大人がお酒を飲みながら話していると、自然に ”テレビ見ていい?” とか、”遊んできていい?”とか聞きます。話に入ってきたかったら、入ってくる。映画を見たかったら、見る。といった感じです。

一緒に食べると、ご飯も美味しい。ご飯が美味しいと会話も弾む。食事の時の会話については、また今度書きます。


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