二人間二
「これを知らないなんて人生半分損してるよ。
いや、もう人生全部、損しちゃってるか。
はっきり言って生きてる価値ないレベル。
あなたの人生、終わってます」
「それ、
お母さんにもおんなじこと丸々言われた」
★★★
「やる気ある?」
「あーすいません。
僕そういう“気”の話はちょっと……。
スピリチュアル系はダメなんですよ」
★★★
「キミは何をしてる時が一番楽しいの?」
「やっぱそりゃ、
タンバリンを叩いている時じゃないですか」
★★★
「てか、居たの?」
「居たよ。
しかもさっきまで俺、二人居たからね。
気付くの遅いよ」
★★★
「お前のせいで全部台無しだよ!
どうしてくれるんだ!」
「とりあえず、泣いて謝ろうとは思ってる。
うえーん! ママごめーん!
みたいな感じで」
★★★
「なに笑ってるの?」
「え? 分からない。
どうしてボクは笑ってたんだろう?
え、本当分からない。
なんでだろうね?
ハハッ! アハハハハハ!」