嘘でしょ……
そんな訳ないと思って
キミを信じた結果、
「あはははは!
バカじゃないの!」
とキミに笑われ、
階段から突き落とされ、
見事に裏切られてしまった。
え、いや嘘でしょ……酷い……。
ひっでぇなホント。
なんだよアイツ。
火傷負わすぞ。
まぁ何はともあれ、
ボクは大きな痛みを負いながらも生きている。
ああ生きている。
通りかかったおばあさんに、
「大丈夫?」
と心配されつつ、
「ええ……なんとか……」
と答えられるくらいには生きている。
ああ生きている。
いやそれはもう当たり前だ。
こんなところで死ぬ訳にはいかない!
死んでたまるか!
待ってろよキミ!
この痛みは忘れないぞ!
ケガが治ったら、
キミの顔に
熱々のグラタンをお見舞いしてやるからな!
絶対、火傷させる!
って、
あ……救急車来た。
おばあさん、ありがとう。
助かりました。
これからは今まで以上に、
お年寄りを大切にしようと思います。
ホントおばあさん、ありがとうね。