アザラシ
「アザラシには
アザラシなりの考え方があるでしょ」
と、ちょっと強めに言われた僕は、
なんかちょっとイラッときたので、
僕はそれよりちょっと強めに、
「ねぇーよ!」と言った。
それから更に、
「ねぇーんだよ!
アザラシなんか何もねぇーんだよ!」
と、もっと強めに言い、
最後は、
「アザラシに考えさすな!」
と言って、
僕はそのイライラのまま立ち去った。
ったく、なんなんだ。
なに言ってんだあいつマジで。
アザラシが何を考えるんだよ。
ワケわかんねぇ。
なんでしかもちょっと強めに
言われなきゃいけねぇーんだよ。
そこが一番苛立ちを覚えたわ。
まだなんかあの野郎は、
アザラシのことで僕に
後方から色々言ってきているけど、
なんなんだあいつ。
殴るしかないのか?
殴られ待ちか?
殴りを誘ってんのか?
ふざけやがって。
何を言おうが、ねぇーんだよ。
アザラシはねぇーんだよ。
そこ分かれよ!
ねぇーんだよ!