まがまが

曲がり角を曲がった先には、
禍々まがまがしいオーラをまとった君が居たから、
僕はすぐにきびすを返して、
別の道を行くことにした。

あー怖かった。
あのオーラは近寄れないね。
近寄ったら多分、ツバを吐かれる。
いやぁ、久々に恐ろしいものを見た。
一体なにがあって、
ああなっちゃったんだろう?
ああなる前の
優しい君の姿を知っているだけに悲しいよ。
悲しみしかない。

もしかすると、
君の好物であるメロンパンを
勝手に食べられたとか、
そんなようなことがあったのかなぁ……。
あったのなら、
メロンパンをたずさえて、
君の機嫌を直しに行ってもいいけど、
どうしよう……。

うーんまぁ、面倒臭いからいいか。
原因がメロンパンと
確定している訳でもないしな。
うん、いいや。
ここは関わりを避けよう。


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