振り返れば
ふと後ろを振り返れば
子連れの人たちが居て、
その全員が僕を睨み付けていた訳だけど、
その理由を知りたいとは言え、
ここまで睨み付けられていたら
話し掛ける勇気が出ない。
振り絞っても出ない。
なので僕は、
パカッと頭から割れて中身を爆散させ、
みんながびっくりくりくり
目玉くりくりしちゃっている間に、
その場からパカラッパカラッと
僕が割れた時に産まれた馬に乗って、
パカパカ逃げた。
そうしてパカパカ逃げながら
後ろを振り返ってみると
誰も追いかけてくる様子はない。
流石に馬は速いなって感じだ。
あーしかし、怖かった。
あー怖い怖い怖い怖い。
僕が何かしたか?
何をしたって言うんだ?
もしかして、あれ?
ポイ捨て?
お菓子の袋のポイ捨て?
いや、それはないか。
いや、それかな。
いや、それだったらウゼーなぁ。
蹴りあげるぞコラッ!
って思っちゃうなぁ。
まぁ、それだったらの話だけどね。
うん。
ハハッ。