忘れられない誕生日。手作りの食事がぐちゃぐちゃに

保育園や学童でお友達とトラブルが
多かったことは前のnoteで書きました。
(保育園はこちら、学童はこちら

でもそればかりではありません。
家庭での言動も目に余るものがありました。

家族との関係


今から思い出すと、
あの頃の家庭は戦場のようでした。
小さい子どもがいる家は
多かれ少なかれそうだと思います。

でもたー君の言動は、
やっぱり「ちょっとおかしい・・・」と
思ってしまうようなものでした。

言ってはいけないような言葉を
発してしまう。
それを言ったら相手が傷つくよね、怒るよね、ということを
家族に対して簡単に口にしてしまうのです。

そのため、
夫はしょっちゅうキレて、
大声で怒鳴りました。

私もつい感情的に叱ることが
多かったです。

売り言葉に買い言葉のように
なってしまい、
ひどい言葉をたくさん言ってしまった
と思います。

そのことは母親として
申し訳なく思います。
でも、今だったら
もっと冷静に対処できたか?と考えると、
やっぱりできないと思います。

悲しかった誕生日


8才の誕生日の日のことは
忘れることができません。

フルタイムで毎日忙しく働いていた私も
その日は少しだけ仕事を早く切り上げて、
たー君の誕生日ディナーをつくりました。

大好きなハンバーグをちょっと誕生日っぽく
アレンジしようと思って、
飾り付け用の野菜を
たくさん買い込み、
きれいに刻んで
お花模様をハンバーグの周りに
たくさんちりばめました。

手作りしようと思っていたスープは
時間がなくて、
出来合いのものになってしまったけど、
たー君の好きなコーンポタージュなので
きっと喜んでくれるだろうと
思っていました。

学童から帰ってきたたー君に
「ご飯食べよう!
誕生日の晩ご飯作ったよ!」
と声をかけて
ハンバーグをテーブルに運びました。

「ハッピーバースデー!
お誕生日おめでとう!」
たー君に向かって笑顔で言いました。

大喜びするかな?と思った
たー君はにこりともせず、
「イヤ!」
と言いました。

「え?たー君の大好きなハンバーグ
作ったよ。
食べよう。」

「イヤや。イヤイヤ!
そんなんイヤ!!

なんでそんなん作ったん?
イヤ!! イヤ!!」

たー君は大声で
騒ぎ出しました。

気に入らないことがあると
こんなふうにかたくなになることは
たしかにこれまでもよくありました。

でも、お誕生日を楽しく
お祝いしようとしているときに・・・?
と、正直とまどいました。

それに、たー君は言葉が達者で
自分の思ったことを
わかりやすく話すのが
得意な子でした。

なのに、言葉にならない声を発して
大騒ぎしているのです。

「イヤー、イヤー、ワーーー!!!」

たー君は、
お皿にきれいに飾り付けられたハンバーグを
手で押しのけ、
ハンバーグはお皿から落ちて
ぐしゃぐしゃになりました。

「なんでこんなことするー
なんでー?
ヤーー!!ヤーー!!」

こういう状態になったらもう
何をしても無理だと悟った私は、
お兄ちゃんに
「もう食べよう」
と声をかけて、

「さきに食べるね」
と私たちだけ
ご飯を食べ始めました。

お兄ちゃんはだまって食べながら
時々チラチラと私やたー君の顔を
見ています。

テーブルの上には
ぐちゃぐちゃになったハンバーグ。

なんだか涙が出てきました。

子どものためにがんばって作った
誕生日ご飯。

それに感謝しろというのは
親のエゴかもしれません。

でも、こんなことする?
と思ってしまいました。
悲しくなりました。

落ち着いた後でも変わらない


あのときはきっとたー君も
疲れていたんだ。
落ち着いた後に話したら
わかるのかなと思い、

次の日、機嫌が良さそうな時に
たー君に話しかけてみました。

「誕生日の晩ご飯のとき
なんでイヤって言ったの?
ハンバーグが好きだと思って
誕生日のメニュー
頑張って作ったんだよ」

と聞くと、

「イヤやもん。
あんなメニュー食べたくなかった。
なんでわからんの。
なんでそんなことすんの。
いやや、いやや!!」

とまた不機嫌になりました。

クールダウンして
違うたー君が見れるかなと思った期待は
打ち砕かれました。


そして後からだんだんわかったのですが
たー君は、

●食にものすごいこだわりがある
●他人の気持ちがわからないことがある

という特性があったのです。


そして、このことがきっかけとなり、
専門家と話をすることになりました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?