毒親との再会

先日、仕事の夏季休暇にて、実家に行った。
正直、行きたくなかった。会いたくなかった。

それでも行くことにしたのは、結婚を考えている上で、通過儀礼として彼と一緒に両親への挨拶は最低限必要だと思ったからだ。

帰省の1週間ほど前からストレスで胃がおかしくなった。挨拶前日、謎の頭痛で寝込んだ。挨拶当日、ストレスと緊張で心臓が張り裂けそうだった。

そんな中、当日、その時は来た。

結論、最悪だった。

1年半以上会わず、連絡も取っていなかったが、何も変わっちゃいなかった。
むしろ、悪化しているまであった。

私の隣に座っているはずの彼は母親には見えていないのか?と思ってしまう程、母親のパートでの愚痴を私に向かって約1時間ほぼずっと喋っていた。
私はもう、母親の愚痴を聞くのは慣れていたので、あー、始まったわー。けど、挨拶しに来てんのになー。と思っていた。
彼の方は、呆気にとられていたと思う。
というか、途中で彼の方が限界来て引き上げたに等しい。
父親は常に俯いていた。ほぼ空気だった。
両親の自己紹介もなかった。

なんか、挨拶に行く前に、質問攻めにあうんじゃないかとか、お客さんを前にした八方美人でくるのかとか、考えていたけど、全く違って1番最悪な両親を彼に見せてしまって、恥ずかしいまであった。

もう二度と会いたくないし、彼にも会わせたくないと思った。

夏季休暇を終えて、私が今の家に戻った頃、父親からSMSが届いた。母親へありがとうと連絡してくれ、という内容だった。
「は、なんで?」と思った。
わざわざ帰省して会いに来てくれてありがとねって両親の方が普通言うんじゃないの?
まぁ、普通の両親じゃないんだけども。

普通の両親の下に産まれたかったな。。

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