〈独立系FPの頭の中〉「もったいない」が生み出す「サンクコスト効果」で損する話
独立系FPの頭の中をのぞき見するシリーズです。
最近、家計管理パーソナルサポートのお客様とお話している時に思った事。
ここで損している人多いよなーと思うのが、
「もったいない」から生まれる
「サンクコスト効果」です。
サンクコスト効果とは?
サンクコスト(埋没費用)とは
そして、サンクコスト(埋没費用)を
惜しんで事業(行動)をやめられないことを
「サンクコスト効果」といいます。
すでにお金をかけちゃったから
今やめたらもったいない。
過去の支出に囚われてしまって
正しい判断ができなくなってしまうんですよね。
これ、ピンとこない人もいるかもしれませんが
結構あるあるです!
●たとえばこんな時に起こります
よく聞く事例としては
・口コミが良かったから行った映画がつまらなくても「1,800円払っちゃったから」とそのまま最後までみる
・イマイチかなと思ってる彼と「3年も付き合っちゃったから」「私もいいお年だから」結婚する
・自己投資と思って入った講座がイマイチだったけど、高額なお金を払ったから最後まで参加する
など。
お金や時間を投じてしまったから
「引くに引けない」状態になって
そのままずるずるお金や時間をかけ続けたり
関係を続けてしまう事ありませんか?
私も家計管理をはじめて
お金について学ぶまでは
同じような事をたくさんしていました。
特にたくさんお金をかけた事に関しては
「もったいないから」という理由で
使いにくい調理器具を使い続けたり
気に入らない服を持ち続けたり
ずるずる資格の勉強を続けたり
本当はちょっと心がザワつくけど
その気持ちは見ないふり。
自分が過去にした決断を正当化したい
(私は間違っていなかったと思いたい)
気持ちもそうさせる一因です。
●続けているとどうなる?
そういったことを続けていると
既に支払ったコストに気をとられてしまい
合理的な判断ができなくなって
しまうことがあります。
・せっかく◯◯したから
・あれだけのお金かけたし
と、サンクコスト効果に引っ張られてしまい
本当にしたい事・もっと良い選択・そのものの価値
から目を背けてしまう事になります。
それそこが本当の
『もったいない』なのではでは
ないでしょうか。
●サンクコスト効果に惑わされない方法
サンクコスト効果に惑わされない一番の方法は
サンクコスト効果の原理を知り
『もったいない』のは何なのか?
本質を考える事です。
(例)
つまらない映画をみつづける
↓
×:1800円がもったいない
◯:時間がもったいない
すでに払ってしまった1800円は
映画を最後までみても
途中でやめても返ってきません。
なので、払ってしまった後は
1800円を価値判断の基準にしては
いけないと思っています。
『もったいない』の判断基準は
『このままみつづけるメリット・デメリット』
にしたいのです。
私の調理器具(圧力鍋)の例でいくと
×:2万円払ったからもったいない
◯:全く使わないのに収納場所を使うのがもったいない
が判断基準になります。
それに気づいた私は、早々に圧力鍋を手放して(欲しいと言ってくれた友人にあげました!)
ホットクックを買い
快適なキッチン、調理生活を
過ごすことができています。
でも…
『これもう払っちゃったけどサンクコスト効果だから気にせずポイっ!』で終わりでいいかというと、違う気がしています。
さらに大切なことがあると思うのです。
●サンクコスト効果の学びで大切なこと
サンクコスト効果の学びの中で
私が一番大切だと思うのは
『その失敗から何を学ぶか』
だと考えてます。
それこそ、
2万円の圧力鍋を早々に手放して
4万円のホットクックを購入した私は
鍋にトータル6万円も使っているのです。(えーん)
家計管理(家計簿)を振り返る際に
その支出は失敗だったことをきちんと認識し
(見て見ぬふりも出来ちゃうのだけど)
などを振り返り
目を背けず向き合って
学びに繋げるのです。
私の圧力鍋の場合
2万円もする買い物の失敗は認めたくないけど…
その原因としっかり向き合い
次回の買い物の時に気をつけるべきこと
まで落とし込みす。
『私って失敗しちゃってダメな人間だわ』と
落ち込んでフタをしてしまうのではなく
その失敗を次の買い物に活かすのです。
そうやって未来に活かせるなら、
私の2万円の圧力鍋も『失敗』ではなく
『一生モノの学び』(勉強代)になるのです。
みなさんも『これ高かったけど使いこなせてないんだよなー』というものはありませんか??
私の提供中のサービス
『家計管理パーソナルサポート』では
お客様の家計簿を一緒にみながら
この支出はサンクコスト効果では?
この失敗からの学びは?
と一緒に考えていきます^^
ご興味のある方は
パーソナルサポートの
お客様の声も記事にしていますので
ご覧くださいね↓
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