心の通いあった夫婦
私の好きな本に「高峰秀子が愛した男」という本があります。
高峰秀子は昭和に活躍した女優(「二十四の瞳」などが代表作)で、「愛した男」とはその夫であり映画監督の松山善三です。
高峰秀子は5歳で母親を亡くしたのち叔父の養女となり、連れて行かれたオーディションがきっかけで女優人生が始まりました。
あっという間に天才子役と呼ばれるほどの売れっ子になりましたが、まだ幼いのに時間の制限もなく働かされ、しかもその稼ぎは養父母と親戚が容赦なく奪うという過酷な幼少期を過ごしたそうです。本書には、そのように子供の頃から大人に酷使され働き詰めで生きてきた結果、人間を信じられなくなったとあります。
「高峰は感情というものを露わにしない人だった。ましてや愛情表現などというものは、あえてと思えるほど抑えて表に出さない人だった。人間そのものに対してシラけていた。」
「誰にも心を開かず、寄せ付けず、ここから先には入ってくるなという姿勢を明確に示してきた、じっと独りで生きてきた高峰秀子が、時には甘え、駄々をこねるほど心を許した男、松山善三」
「人は、確かに人を幸せにできる。傷つき疲れ、人を信じることさえ捨て去っていた三十歳の女に、一つ年下の男が、確かに安寧と幸せを与えた。そしてその女が死ぬまで男はそれを与え続けた。」
(上記「」内は本文より引用)
この二人はきっと、出会った時から死ぬまで「心の通い合った」二人だったのでしょう。
よく、「結婚は忍耐だ」などと言われますが、この二人のように、まさに「運命の相手と出会った」と思えるような結婚ができた人は幸せですね。
ラフマニノフ作曲
「パガニーニの主題による狂詩曲 Var.18」
この曲を聴きながらこの本を読み直したいです。
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真知亜 音楽スタイリスト/選曲家