価電子、電気陰性度。
化学結合するのに、価電子というのが使われる場合が多い。
価電子というのは、最外殻電子の数でもある。
窒素の最外殻はL殻で5個ある。
電子殻に伴って、n²で副殻というのがある。
L殻の副殻は2²で4つなわけだ。
だからNの上下左右に四角が4つある。
副殻の中には2個電子が入ることが出来る。
まあ、spdfとかの電子軌道の中に2個ずつ電子が入るみたいなものだ。
例えば、K₁₉をみてみる。
K2 L8 M8 N1である。
M殻は、どうして一杯にならないのかというと、電子軌道の話になって来るわけだ。
1s² 2s² 2p⁶ 3s² 3p⁶ 4s¹となる。
つまり、まあ、3ⅾより4sの方がエネルギーが低いから、先に入って行っちゃうわけだ。
結果的に、N殻に電子が先に入っちゃうってわけ。
共有電子対という用語がある。
あれは、不対電子を出し合って、新しく電子対を作った時、共有電子対が出来たというわけだ。
図2は水素が水素分子を作る時を、簡略的に書いているのだが、共有電子対になれて嬉しそうなのがみてとれると思う。
非共有電子対というのもある。
原子間で共有されることのなかった電子対のことだ。
元素が異なると、共有電子対を引っ張る力も変わって来る。
共有電子対を引っ張る力を数値化したものを、電気陰性子といつのころからか、呼ぶようになった。
マリケンの評価方法によると、電気陰性度は、イオン化エネルギーと電気親和力を足して、2で割ると、求められるらしい。
イオン化エネルギーの方が電気親和力より、大きいので、イオン化エネルギーが大きな元素ほど、電気陰性度が大きくなるという捉え方も出来るでしょう。
ボーリングの評価方法というのもありますが、ちょっと難しいです。