横内勝司「時を超えて」2024京都
こんにちは。
ただいま京都で写真展開催中です。オープンは11:00〜で朝はヒマなので、10年前のことを思い出しながらこの投稿を書いてます。
松本での初開催をきっかけに70年の眠りから目覚めたこの写真が動き始めます。
その年の暮れに携帯にかかってきた電話は、芥川喜好さんという読売新聞本社の美術記者の方からだった。この写真のことを詳しく訊きたいと正月明けに東京からわざわざ安曇野の自宅を訪ねてくれました。
誰もが知ってる有名作家ではなく、中央とは距離を置き独自の価値観で作家活動を続ける、そんな知られざる本物を探しては記事をコラムに書いているという。
ボクが自身の個展活動を続ける中でこの写真と出逢い、赤の他人の個展を自費で開催するに至るまでの経緯と想い…
有名無名とか受賞の有無などは関係なく自分が良いと思えば推す。そしてこの写真展をボク自身が観たかったし、誰もやってくれないから自分で始めたことを話した。
そして芥川さんは美術コンテストや受賞をめぐる裏話、権威に媚び縋る芸術家たちの滑稽さを話してくれた。だからそれに与しないホンモノを探し歩いてるという。
なるほど、80年も前に亡くなった無名の写真家を推す現代の無名の写真家に会うためにわざわざ東京から訪ねてくるとは…
確かに只者ではないな😅
そんな方がボクと横内さんを訪ねてくれた光栄に身が締まる思いだった。
美術に疎いボクはこの時まだこの記者の方がどういう方かは知らずに普通に話したと思うけど…
読売新聞に長年「時の余白に」というコラムを連載する、その世界では有名な方だということを、ボクはこの記事が新聞に掲載された日の反響の大きさで知ることになる。
「凄ーい!芥川さんに書いてもらうなんて凄いことよ〜!石田くんの名前が出てきてビックリしたー」と興奮気味に話す中学の同級生は芥川さんの大ファンだという。他にもそんな驚きの電話が何本かあって、
そーなんや、
知らなくて良かったよ😮💨
この記事にある小冊子というのは松本の初個展で作ったリーフレットのことで、どうしてこのリーフレットが東京の芥川さんの机の上にあったのか?
ここにもまたこの奇跡の写真のドラマがあるのですが、それはまた今夜ホテルで書いてみます。
また読んでください。
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