災厄を使うとき、相手もまた災厄を使ってくるのだ。
お久しぶりです、ニアです。
今回は【4災】と呼ばれるポケモン達についてだらだら書いていきます。
巷ではカイリュー・サーフゴーを加えた【6災】と呼ばれたりもしていますが、今回は杭を抜くことでイベントの進む4体を話していきます、どうぞお付き合いください。
【チオンジェン】
先見の明の無い私は、11月時点でこのポケモンを4体の中でも圧倒的最弱認定をしておりました。しかし、レギュレーションCが開幕してみたらしっかり強い。カイリュー同様、テラスタルにも愛された一体でした。
簡単に紹介↓↓
タイプ:草・悪
特性:災いのお札
自分以外の攻撃を0.75倍
種族値
85-85-100-95-135-70(計570)
今作のポケモン(というより最近のポケモン)は、種族値の配分に無駄がかなり少ないのもありますが、この中ではこのポケモンは珍しくのっぺりとしたステータスです。
ですが、合計種族値570、極端に低い所は見受けられないのにどこも比較的どちらかと言えば優秀寄りのステータスです。こういったポケモンは特に尖っている部分が少なく、環境で活躍しているのは基本的になにか尖っている性能を持っているので珍しいですね。
このポケモンのメインウェポンは「宿木の種」ですが、よく考えてみると宿木使いのなかでは早めのSをもっているのも大きい。デメリットもあり、下からトンボルチェンされるのは辛いが、低速帯でしおづけや宿木、あくび、どくどくまでまとめて対処できる身代わりを入れてチキンレースをしているような環境なので、この中では頭1つ抜けているSがありがたい。もちろん、このポケモン自身も身代わりをよく使うので実は70という数値は絶妙だったりする。
また、A85も全くの無駄というわけではなく、受け寄りの構築ミラーではたき落とすが活きたり、トリックをしに後出ししてきたポケモンに強くなる。ただ、技スペはしんどい&後出しなら身代わりで避けることも可能なので優先度は低め。
個人的に宿木・守るが確定で次点で身代わりなのでワンウェポンになりがちで、ここが難しい。テツノツツミへの打点にギガドレイン、数を減らしているがセグレイブ・竜舞カイリューに強いイカサマ、宿木の効かない草タイプ・サーフゴーに強いテラバ炎、受けミラー対策(食べ残し・黒いヘドロ等を落とすため)のはたき落とすから選択となりそう。
相性の良い組み合わせは現状だとテツノドクガが圧倒的に多く、チオンジェンが苦手とする毒びし対策になる。次点でドオーの印象。相性補完だけならドヒドイデがかなり良いが圧力が無さすぎるためレギュレーションC開始当初と比べるとかなり減った印象。
【パオジアン】
二つ名は、[メガマニューラ][パルデアマニューラ]。
あらゆるステータスがマニューラの上位互換(のはず?)の今環境で暴れている4災の中でもっとも対策の難易度が高いポケモン。
タイプ:氷・悪
特性:災いの剣
自分以外の防御を0.75倍
種族値
80-120-80-90-65-135
特攻の高さに無駄を感じてしまうが、それでも優秀といえる種族値・攻めの補完がとれているタイプを持つ。
天敵はマッハパンチ。今の環境で使いそうなのはキノガッサだが、上から氷の礫でなんとワンパンできてしまう。え、、(笑)
→陽気A252命の珠パオジアンの氷の礫で無降りキノガッサが確定1発、B4振りで93.75%の乱数1発。
氷・悪という攻めにおいてかなり優秀な技範囲に加え、不意打ち・氷の礫の先制技、つららおとしの怯み・噛み砕くのBダウンによる受け崩し、地獄突きによるフレアソング・ハイパーボイス対策などなど、攻めにおいて申し分ない性能を見せ、これに特性によるB弱体化とA120である。むちゃくちゃだもう。
ガラルヒヒダルマよりほんの少し火力が低いが打ち分けできる&先制技持ちというアタッカーのバリューセットとなっている。
その中でももっとも凶悪なのが「つららおとし」。
外すリスクを考えても大抵上から殴れるのもあり、怯みが強すぎる!リターンが大きすぎる!感覚的には命中90、威力85に絶対零度がおまけでついているようなもの。
昔から3割は勝敗を決めてしまうことが多々起きる。サンダーの静電気、暴風・ドヒドイデの熱湯の火傷・ウルガモスの炎の体etc...
間違いなく上記と並ぶor上回る強さでの確率の押し付けを行う。
補助技も剣舞や身代わりなどエースに欲しいものは揃ってる。
テラバーストの採用率も比較的高く、氷と相性の良い電気によりアーマーガアやヘイラッシャ、マリルリを捲ったり、フェアリーならテツノカイナやコノヨザルを捲ったり。ゴーストも人気で、神速を透かせるので優先度で負けてしまうカイリューにもタイプ相性通りの戦績を出せる。先制技に怯えなくていいのであれば大体のポケモンはつららおとしを打ってれば相手は溶けていく。おかしい。
、、、、、おかしい。
【ディンルー】
ポケモンではない。バケモン。
とりあえず、見てみよう。
タイプ:地面:悪
特性:災いの器
自分以外の特攻0.75倍
種族値
155-110-125-55-80-45
物理はヘイラッシャより固いです。特性によりD特化ヘイラッシャよりD無降りでも固いです。これで600族じゃないです。おかしいです。
ライバルはカバルドンだが、基本は高みの見物。vsカイリューの場面を除いて基本はデインルーに軍配が上がります。ただ、個人的にvsカイリューの面は目を背けることができない部分であり分かりやすく採用によって展開が変わる。
それでは
【ディンルー】
地震・カタストロフィ・吹き飛ばし・ステルスロック
【カバルドン】
地震・欠伸・吹き飛ばし・ステルスロック
で比較する。
まず、vsカイリューにおいてアンコールは絶対に警戒しなければならない要素であり、現在採用率は40.9%となっている(5/26時点)。鉢巻でなければまず採用されていると考えていい。
[地震]
→無効
[カタストロフィ]
→有力
[吹き飛ばし]
→アドバンテージ0(ただし、砂嵐の場合は天候を置いてこれる)
[ステルスロック]
→正直アンコール受けることになっても撒きたいが、炎の渦持ちだった場合に絶望的にアドバンテージ差が生まれる。リスク超絶高
[欠伸]
→もっとも安定な択。マルスケを剥がした上で引かせられる。
上記の通り、vsカイリューにおいてはカバルドンに軍配が上がる。カイリューは使用率1位のため、ここは大きい。
ここまでカバルドンを推してはいるが、それでも他のポケモンに対しての性能からディンルーの方が結局強いと思われる。風船サーフゴーや風船デカヌチャンなどもいることから、カタストロフィで風船を割ることのできるディンルーは強い。こういった細かな優位点の多さからディンルーがいかに優秀か、器用なポケモンか分かる。
完璧に近い起点作成の能力を持ち合わせている分、一点読みが基本だがチョッキディンルーにボッコボコにされる。これは、起点作成の定番の動きが一点読みされてもなお強いので、比較的通りやすい。
ディンルーを使う上で一応、気にしておきたいのが1ターンkillチオンジェンである。数は多くない。
【ワンキルチオンジェン】
ギガドレイン・根を張る・黒い眼差し・身代り
ディンルーが初手引かずに、吹き飛ばし以外の
選択をしてしまうと負けがほぼ確定する。
黒い眼差し→根を張る
コンボで吹き飛ばしもできなくなり、TODで負け。ほぼ確定といったのはディンルーにゴーストテラスを仕込んでいた場合に逃げることが可能になるから。ただし、テラスも切ってしまっているのでアド損。といいたいところだがチオンジェンは根を張るを使っている都合上交代ができないのでまともな技がギガドレインのみのチオンジェンはカモになる。(カタストロフィだとしても)
実際はたんまーにいる、くらいの感覚なので当たったら交通事故で済ませていい。
ケアしても展開不利にならなそうな構築・選出ならケアしよう。
脱線したので話を戻すが、語るべくはカバルドンとの違いのみなので終わり。
基本的には何でもだいたい一発は耐える起点作成要因&超絶優秀なクッションとして考えれば良い。とにかく強い。
【イーユイ】
遅いテツノツツミくらいの感覚。火力はツツミよりずっと高い。
タイプ:炎・悪
特性:災いの珠
自分以外の特防が0.75倍
種族値
55-80-80-135-120-100
本当に災いを振り撒くポケモン。受けの概念をぶっ壊す!(笑)
ハバタクカミやツツミの受けに使われるチョッキ持ちのジバコイルやドドゲザンにも強い。目の前に通る技を打っているだけで対戦が終了していることもしばしば。
受け寄りの構築には身代り・悪巧みが刺さる。悪巧み出来たときにはサザンドラの比ではない。最近はテツノツツミに比較的強いバークアウト採用型もある。身代わりを貫通して8割~9.5割程入る。ツツミがテラス確認や拘り警戒で身代わりしてきた場合、身代わりで1/4体力を使うのでワンパン。この場合はチョッキ運用が基本だがスカーフもたまに採用している。特殊アタッカーとの撃ち合いにも有利に働き、持ち前の火力も相まって低威力ではあるが圧力はそこそこ。スカーフ運用はスイープに有用で身代りの残ったハバタクカミにも一定の耐性をもつ。また、パオジアンのつららおとし程の確率では無いにしろ、悪の波動連打で火力を出しつつ運ゲを仕掛けることも可能。
半減かディンルー・ラッキー系列くらいでしか眼鏡オーバーヒートは到底受からないので相手の選出が歪むのも魅力。強引に眼鏡オバヒで突破したあと、2サイクル目からイーユイ全く受かってない!みたいな状況もできる。(実体験(笑))
いかがでしたでしょうか?
環境を席巻してる彼らを使い、彼らの対策をしてランクマガンガン楽しんでいきましょう!
それでは。