神激の歌詞、ここがいい!#10「オキシバギー」

#10 オキシバギー

「でも誰かにいつか君が必要と言ってもらえるように」

必要とされたいという欲求はどこかにはあるもので。それにまつわる思いが少し掘り起こされたので考えてみようかと。
幸い、頼られたり、あなたしかいないと言われたりすることには恵まれた人生を歩んできた。けれど、そういうものは失われていくことが決まっているかのように消えていく。その結果、今の私には周りに誰もいない。いや、いるように見えるのだけれど、それは仕事上の架空の私に対して集まっているだけで、ひとたびそこを離れれば、自分はひとりだ。
そういった意味では、アイドル(便宜上そう呼ぶが、神激はそこから離れていくものであってほしいとも思っている)にも似た者を感じる。少なくとも、記号的に愛され、個人というより「キャラクター」として愛されるという部分では共通であろう。そのキャラクターから解き放たれ、ひとりの人間として生きるとき、そこには何があるのだろうと思うのだ。そんな虚しさを感じることは神激メンバーにはあるのだろうか。
必要と言ってもらう「君」=「自分」はもちろん神激としての姿であるだろうけれども、そこと気持ちは果たしてつながるのだろうかと、ひとつの不安も覚えるのである。誰かのために生きることは好きだが、誰のためにも結局生きさせてもらえない自分は、いつか「君が必要」と「誰かに」また「言ってもらえる」日が来るのだろうか。

幕張メッセ、あと4日。どんな景色が見られるのだろう。ドキドキしてきた。まずは元気に参加できるように、がんばろう。

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