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廃棄物の分別は「お金」のため?
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兵庫県西宮市の事業系一般廃棄物研修会が2月17日に行われました。
今回のテーマは「厳しい現実!産業廃棄物と一般廃棄物」。基調講演の講師は、シューファルシ代表取締役の武本かやさん。そして、今回はゲスト講師としてエビオ代表取締役の仁保めぐみさんも参加。二人による対談が行われました。このお二人、「環境カウンセラー会ひょうご」で仁保さんが理事長、武本さんが理事を務めるという関西を代表する(!)女性環境カウンセラー。旧知の仲ということで実現した本音トーク。もちろんテーマは「廃棄物」ですが、関西人らしく「お金」にまつわるお話に終始しました(もちろん廃棄物に絡んだお金に関わるお話です)。
対談は「なぜごみの分別が必要か」という基本的なことからスタート
冒頭から武本さんが「ごみを適正に分別せず危険物が混じっていたことでパッカー車や処理施設で火災事故が起きています。パッカー車1台いくらするか知っていますか?」「一般廃棄物の処理は税金を使って行われています。ちゃんと分別しないと、無駄に余計に税金を使うことになります」とお金の面から分別の重要性を説きます。
全国の自治体の家庭用指定ごみ袋の価格についても紹介
最も高いのは北海道えりも町の1枚200円。今回の研修は西宮市で行われましたが、兵庫県では丹波市が10枚800円だとか。これは焼却施設がなかったり、処理能力が限界にきていたりということから、市民へごみ減量を求める事情があるとのことです。
「ごみが出れば費用の負担が大きくなるので、まずは減らす努力をすることが大事。でもどうしてもごみは出てしまうので、出てしまったものは分別して、資源化することで逆に売れる可能性もある」と指摘。武本さんの実家は金属スクラップのリサイクルを行っており、家庭では詳細に分別できるようボックスを置いていて、「たまった資源を子供たちが実家の会社に売りに行ってお小遣いを稼いでいました」と明かしました。
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不法投棄の問題について説明した仁保さん
「不法投棄は2年程前の統計では建設系廃棄物が多く、処理費用は上がっているが排出側としては安く処理したいという、やはり費用面でバランスが取れず不法投棄されることが多いようです。不法投棄というと一般には処理業者が行っているようなイメージがあるかもしれませんが、実際には無許可業者や排出事業者自らが行っている事例が多いです」と説明。「見つからなければいいという考えで行う人もいるかもしれませんが、行政の監視も厳しくなっており、発覚したら罰則の対象になりますし、社名が公表されたり不法投棄されたものの中に社名の入っている者があったりした場合の損失は計り知れません」と注意喚起。処理費をケチったことで結局大きな損失を被る、とこちらもお金につながるお話でした。
関西らしい「お金」をキーワードにした異色の廃棄物研修会
テキストで法律を解説するだけの研修会に比べ、参加している事業者関係者の真剣度も心なしか違っているように見受けられました。