私が小学校時代に読んだ、多様性や共生社会について考えさせられた本。
私が小学校時代に読んだ本に、凄く興味深い話があった。
随分昔でタイトル忘れてしまったが、私は話だけはしっかり脳にこびりついている。
それは、とある少年と少女が主人公で彼ら目線で話しが進んだ本である。
その主人公の少年は、脳に障害がある感じの子だった。口調や思考が幼い感じであり、この子のセリフに漢字はなかったような気がする。そして、癇癪起こし時々暴れて周りの子に八つ当たりし、泣かせる事もある。言語化が苦手でパニック起こし悲鳴をあげてキーキー暴れまわる事もある。クラスメイトはこの子を益々毛嫌いする。
もうひとりの主人公の女の子は、さっぱりした性格で正義感が強い。この子だけ、その男の子に対して優しく接する。少年からの告白にも一切嫌な顔しない。
この本は、少年の障害について明記はされてなかった。
私の小学校時代は、障害に対して理解が進まず差別や偏見が広まっていた。障害児は、同情されないどころか馬鹿にされ時には毛嫌いしたりもされていた。それ以前に、障害について教育がなされてなかった。そんな時代だった。
本を読んでいて私は、作者の意図について考えた。
作者は、何を伝えたかったのだろう?お互いの違いを認め合うことの大切さ、障害がある子の気持ちやその子を取り巻く環境について伝えたかっのだろうか?そういう子に対して、受け入れ理解する大切さについて伝えたかっのだろうか?
この本を読んで20数年経つが、この本はあまりにも衝撃的で今でも内容を鮮明に覚えている。