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捨てるときほど感謝する

最近ゴミ箱に物を入れる時に「ありがとう」と言ったり、気持ちを込めるようにしています。
ゴミ箱に物を入れる時って結構無の境地になっていたり(笑)どうでも良いものとして雑に扱ってしまう場合が多いなと感じますが、少なからずそれまで自分の役に立ってくれていたり同じ空間にいてくれたご縁があるものなので、最近はお別れする(ゴミ箱に入れる)時は一瞬でも感謝するようになりました。ドサッとゴミ箱に入れているのではなく、少し丁寧にいれるようにしたり。
話が少しずれるのかもしれませんが、生き物が亡くなったときはお葬式をするけれど、物とのお別れはかなり素っ気ないなと思うようになりました。毎回厳かにしていたら物軸になってしまうしそれはちょっと違うなと思いますが、物を手放す時に一瞬でも感謝すると、その物自体とそれを作るのに関わってくれた人たちへの感謝を表せるのではないかなと思いました。

最近ミニマリストの方のブログやYouTubeを見ていて、どんどん捨てることが良いとおっしゃる方もいます。それは否定しませんし私自身手放すことですっきりとする感覚はあり、断捨離も好きな方です。
でもファストファッションの闇のような動画を見ていて、服1枚つくることの大変さを感じるとともに、先進国で一度も着られず捨てられる状況を嘆きながら”服1枚は私の血と肉の結晶だ”と涙ながらに語られていた途上国の生産者の方の声を聞いて、もっと物1つに対して感謝をしていきたいなと思いました。実際に、綿をつくったり布をつなぎ合わせるということはすごく労力がいりますし、私の今の技術・知識ではできません。色んな人が色んな工程の中で労力を使ってくれて、私のもとに商品が届いている。だからこそ、縁した物1つ1つに対してなるべく感謝の思いをもちたいなと思います。使っている時もそうですが、手放すときも。

食事に関してもそうです。母がいつも栄養バランスを考えて色んな食材を使って料理してくれるので本当に感謝なのですが、一回の食事だけで海から取れるもの、山でとれるもの、色んな場所から取れた食材が並びます。自分一人ではこんなに色んなものを育てたり取りに行ったりできない。
「だからこそお金を払っているんじゃん」といえばそうなのですが、やっぱりこうして考えると、自分は色んなに支えられて生きているんだということに気づかされます。ご飯もぱぱっと食べてしまえば本当に一瞬なのですが、その一瞬のために色んな人が汗水垂らして働いてくれているのだと思います。
だから、何か消費したり手放すときは、”自分のもとに来てくれてありがとう” そしてその奥にいる”この物に関わる人全てにありがとう”の思いを込めていけたらなと思います。


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