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お気に入りの屋上で… 第5話

取り敢えず、
今回の社内報の読み合わせが終わった。
色々と見落としがちな事に気付かせてくれるので、
香織を正式にうちの部署の一員にしてもらった。
社内で少なからず、
噂は立つだろうが、
実際、
役に立つし、
同僚としては居て欲しい存在なので、
その辺りは言うに任せよう。
〈祐介〉
「今回はどうなるかと思ったよ。
色々とアイデアを出してくれてありがとう。」
〈香織〉
「先輩のお力になれて良かったです。
 同じ部署にしてもらったので堂々と会話できますし…
 何より…
 仕事終わった後の余暇スケジュールのアポもすんなりできますしね。 (小さな声で…)
 祐介さん。」
〈祐介〉
「いつの間に…
 ちょっとした使い分け上手くなってんだよ…」
(思わず声に…)

以前に比べれば、
我が社でも社内恋愛にも寛容になったとは言え、
したらしたで噂は立てられる。
中途半端な覚悟でそんな関係になろうものなら、
針の筵な気がする。
尤も、
熱々のカップルなら、
ちょっとしたご褒美なのだろうが…

彼女の距離の詰め方が…
恋愛超初心者とも言っても良い私からしてみると不気味なのである。
そう言えば、
子供時代に苦い思い出があったな…

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