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私の選択は、私の可能性を広げてくれた。

しおと申します。
ここでは、自分で選んでよかったと思っている選択についてお話しします。

私は高校生から演劇部に所属しており、大学生になった今も演劇サークルに所属しています。
演劇部に所属した高校3年間はとっても充実していて楽しかったです。でもひとつだけ、ずっと後悔し続けていることがありました。それは、

役者をすること。

私は、入部して最初の劇で裏方をしたのをきっかけに、役者をするという選択肢を自分の中から除外していました。元々緊張しがちであがり症、人前に立つことが苦手な私が人前で、それも演技をするなんて、到底考えられることではありませんでした。恥ずかしいし無理、って。
周りからどんなふうに思われるかもわからないし、怖かった。さらに、部活に馴染んでいくうちに、役者はこの子、照明はこの子、音響は......というようにみんなの中にイメージが出来上がり、最初についたそのイメージに抗う勇気は私にはありませんでした。そしてそのまま卒業しました。

大学に入り、演劇サークルに入り、裏方の仕事が好きだった私はそのまま裏方を希望しました。演技がしてみたいという気持ちは見て見ぬふりして裏方を続けました。しかし活動を続けているうちに、私はあることに気がつきました。大学は、本当に自由だ、ということに。

大学では活動に来る人が日によって異なります。公演ごとに役者も裏方もコロコロ入れ替わります。さらに学祭でのみ役者をするという人もいます。やりたいと思ったらできて、やりたくなかったらやらなくてもいい。人に対しての固定観念があまりないんです。
私はそれに救われました。役者やりたい、って思いました。次の公演のオーディション受けようと思う、と部員に話すと「いいじゃん、がんばろ」と返事が返ってきました。なんだ、案外簡単じゃん。高校のときもそう言えばきっと同じことを言われたと思います。でも行動するには私には勇気が足りなかった。とにかく大学で私には転機が訪れたのです。

はじめての役者はうまくいきませんでした。声は小さい、動きは硬い、感情の入れ方がわからない。でも......楽しかった!!!!!!!!!
次はもっとうまくやるぞ、頑張るぞ!と思い、その後も何回か役者を続けました。

役者をしてわかったことがあります。私は、

稽古のために毎日大学に通い続けられる。
どんなに大変でも、公演が終わると次も役者がしたいと思う。
本番直前の1番緊張する時間が大好き。

そして、人前で演技をすることが大好き。

今まで苦手だと思っていたことは、実行してみると大好きなことでした。あのとき、役者をすることを行動に移さなければ、役者がやりたいという気持ちを蓋し続けていれば、今の私はありません。私は役者をして、今までよりも自分に自信がつきました。あの選択をしてよかったです、本当に。

この経験があるから、私は「挑戦すること」をモットーに生きていこうと思っています。挑戦しなければ、何も始まらない。成功するか失敗するかは結果です。始める前にそんなのはどうでもいい。挑戦したっていう事実が大事で、大切にしたい。最近、ある舞台オーディションに応募しました。結果は落ちてしまいましたが、初めて自分でオーディションに応募したこと、試行錯誤したこと、良い経験になりました。

今日も私は自分自身に言います。

行動した方がいいよ。
動き出したらなんとかなるよ。
なんとかできるよ、私なら!

死ぬまでに後悔をひとつでも無くしたい。

後悔しないために、私の可能性に気付くために、私はこれからも挑戦し続けます。

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