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シンギュラリティ後の世界

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「シンギュラリティとはなにか」「シンギュラリティまでの世界をどう生き残るか」について考察します。
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#オリジナリティ

#4 受動的な心地よさよりも、能動性によるオリジナリティを

 わたしたちはあまりにも多くの情報を得ることができるようになりました。こんな環境になるとは、少し前までは考えられなかったことです。そして若い世代は、その大量の情報をいきなり与えられたわけです。長い年月をかけて蓄積されてきた情報の濁流をすべて飲み込んで、文脈に沿って整理することはかなり難しいのではないでしょうか。となれば、彼らは「フェイク/ファクト」という視点での判断ができなくなっていると考えられます。その結果、自分にとって「心地よいかどうか」という尺度で測るしかなくなっている

#9 易きに流されてはならない

 わたしたちはいつも目の前のことだけを見ていて、未来を見つめていません。それはある意味、無駄といえるようなことだからでしょう。未来よりも今どうやって生きていくか、このことが喫緊の課題となっているのです。しかし、どんなに目を背けようとも、世の中は進化しています。働きかたどころか、生きかたの見直しすら迫られるような、次の時代が到来しようとしているのです。そんな〈新しい時代〉にどのようにわたしたちは生きていくのがよいのでしょうか。  AIの進化によって世の中が変化し、SF映画のよ

#10 個性としてのクリエイティビティと仲間とのきずな

 わたしたちには選択する自由があります。わたしたちの未来は、わたしたちが選ぶのです。それがどんな未来であろうとも、それはわたしたち自身が選んだものです。であれば、できるだけよいものを選びたいと思うのが人情というものなのではないでしょうか。これまでも社会は良くも悪くもつねに変化してきました。ただ今回は、誰も予想もつかないような大きな変化が訪れるのです。そんなまるでわからないものに備えておこうとするのは無駄なことかもしれません。しかし、意味があるかもしれないと思えることはやってお

#11 メタバース大航海時代を迎える前にメタバースについて考える

 わたしたちにとってメタバースとは、どのような意味をもつものなのでしょうか。まだ「メタバース」という語は正確な定義もない状態です。さまざまな使われかたをしているのが現状だと思います。ただ、わたしとしてはメタバースをとりあえず「いずれわたしたちがそのなかに入っていくところ」という意味として考えたいと思います。将来わたしたちはメタバースという大海原へと乗り出していくことになるでしょう。  メタバースについては、まだ進化の途中にあるものなので、今どのような状況にあるのかを確認して