①2024の原爆ふりかえり(「海に眠るダイヤモンド」)
2024年は原爆について考えるきっかけが多い年だった。
noteに書きたいと思いつつも難しいテーマなので取りかかれないまま年末となった。もう、思いつくままにパラパラと書いてみようと思う。えいやッと。
明日最終回を迎えるドラマ「海に眠るダイヤモンド」は長崎が舞台。
主要人物の百合子(土屋太鳳)は長崎にて、母と姉とともに被ばくした。姉はその際死亡。母は心身に深い傷を負い病を抱え苦しんだ末に亡くなった。
これまでのところ百合子には身体の不調はなく強気キャラとして生活しているが、原爆経験による苦しみを抱えている。そして、被ばくした身体で子を持つことに葛藤を抱えながらも、妊娠。
ドラマで描写される百合子の苦しみに、見ている私も一緒に涙がでることが何回もあった。
被ばくした後の出産における影響は当時予想がつかないものであり、少ない文献を支えに心を強く保とうとする夫婦の姿に深く共感した。新しい命への責任は誰しも重く感じるものだと思う。私も妊娠中は、特に環境的な不安要素はないにもかかわらず、胎児に悪いことをしてこなかったか不安だった。また、我が子たちは一点の曇りもない健康体!というわけでもないので、今もやり直せることはなかったか考えてしまうことはある。考えても仕方ないのだけど。
百合子から生まれる子が健やかに育つだろうか。百合子自身も身体に異変が出たりせずに過ごせるだろうか。不安は尽きないことだろう。
原爆の恐ろしさについて、民放連続ドラマでこんなに描写されたものを観たのは、私は今年が初めてかもしれない。