④2024の原爆ふりかえり(「オッペンハイマー」をまだ観ていないけど)
映画「オッペンハイマー」は日本で3月末に公開された。
私は、映画館に行ってまではというかんじで、まだ観ていない。でも、映画公開を機にテレビやネットでさまざまな特集が組まれていたものを興味深く見聞きした。
浪人生活が始まったばかりだった息子は映画館に行っていた。
私は息子たちに、のどに刺さった小骨のようにある気持ちを持っている。ものすごい害を生み出してしまう人になってしまったらどうしようと。
うちの息子たちは、おそらく難関大学といわれる場所に行くだろうし、何やらやる気がある。そのやる気で世の中を良くしてほしいものの、科学技術がもたらした結果の良し悪しは長い目で振り返らないとわからないことも多そうで心配だ。オッペンハイマーになるくらいなら脱落してくれと、スタート前の息子たちに心の中で思っている。ネガティブでごめん。
数年前に見たドラマ「太陽の子」に出てきた、原爆開発に勤しむ若い研究者に複雑な想いの母(田中裕子)が印象的で、影響されたかもしれない。
映画「オッペンハイマー」のあらすじによると、オッペンハイマーは原爆を成功させたが、その前から科学者たちの中で原爆開発を疑問視する声はあったようだ。
オッペンハイマー自身も原爆で多くの犠牲者を出したことに苦悩し、核兵器開発反対の立場に転じたとのこと。
映画を観た息子から感想を聞いていない。
この映画を観て核兵器開発だけは避けようと思っただろうか。