美佐江や美雪のこと(「虎に翼」感想)
松山ケンイチがXで一気見感想を出していることもあって、今も「虎に翼」のことを考える日々だ。
ライアンのことを「エロうさんくさい」なんて、私には書けない!でもわかる!
松山ケンイチが全ての場面について適切な重みをもって書き記していくのがすごくて、続きを楽しみにしている。
「虎に翼」は、私は朝8時からかかさず観ていた。
だから終盤、美佐江が東京で自死と思われる死で若い人生を終えたことが判明した金曜日のあとは、週末にややどんよりとした気分を引きずった。
東大進学のため上京した美佐江が、悪いことを含め邁進したのかと思いきや、エネルギーが枯渇したようにしぼんで消えてしまっていたという展開に、東大を目指して浪人中の息子を持つ親としてショックを受けてしまった。
東大あるいは東京での生きづらさみたいなものは、他の作品でも時々目にしてきたから、美佐江に何があったのか、最終週で時間がなさそうだけど詳しく知りたいと待っていた。
そして週明けの最終週。
娘の美雪も美佐江の過去に囚われていた。もちろん私以上に。
学力などに恵まれた美佐江は、未熟な若者として扱われる機会を逃し特別視されすぎてしまった。でも、この世にいない美佐江からその気持ちを聞くことは永遠にできない。そこにこだわらずに美雪は美雪の人生を自分で生きて。
そして時間の経過を経て美雪は更生。もしかしたら後退することもあるかもしれないけれど、その時に対応すれば良い。
この展開には、私自身も囚われから解放されたような気がした。半年のうちの終盤だから記憶に新しいからかもしれないけれど、かなり好きなエピソードだ。
松山ケンイチのXを追っているので、私もまだまだ「虎に翼」の感想を書きたくなるかもしれない。