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導かれたフルトクレッペンの家

ヘルシングランド①



さて、ビングシューステンマで5年ぶりにお会いした、スウィングさん。
誘われたけれど、行く予定じゃなかった彼主催のパーティ。
結局行けることになった。

そのチラシ


旅の相棒、ニッケルハルパ弾きの奈々さんと。
ここまで行けたのは本当に彼女のおかげ。車を借りて、2人で家も借りて。

7/8にここに行く。
割と近いのでは?と思われたけれど、ナビの示す道は、普段通らない舗装されていない道を行く。なんとなく不安。
そして…なんと通行止め!!!
デカい石がゴロゴロ置いてあって、柵もしてある。
そういえば、道が通れないとか言ってたわ…と奈々さん。
どうする?
電波もなくて、ナビは使えない。
もう一台車がいたけれど、目的地は違う人たちだった。
とりあえず引き返して、なんとなく目的地の方向へ車を走らせる。

無事につけるのかなぁ?

ジャンプ台…

動じない奈々さんが、頼もしく見える。
少々不安な気持ちと冒険だーっという気持ち。
どれくらい走ったのか。

おお。
着いたみたい…
ぽつんと森の中にある家(小屋?)
2台ほど車がとまってて、テントも張ってある。
スウィングさん(ペールウルフ)が出て来てくれて、ホッとした。
奈々さんが前から知っている若いポンタスもいる。(彼が少年の頃、天使みたいだったと言ってた)
どうぞと言われて中に入った。

奈々さんのニッケルハルパ


内部こんな感じ(奈々さんも左端にいる)


中には7、8人くらいの人がいた。
ペールウルフがビングシューで一緒に演奏していた、バイオリンのマッツ・ティガーさんもいる。

自己紹介をして、デッキにある持ち寄りの食事を少し食べる。
(私たちもビールと硬いパンを持参した)

すぐに音楽が始まった!
あふれるように次々に続くセッション。
バイオリンのお姉さんのパワーがすごい!
常にニコニコして弾いて、ゲラゲラ笑う!
すごく楽しそうで伝染する。

途中、ペールウルフ(スウィング)が見せたいものがあるという。
そういえば、着いた時にここは「フルトクレッペンの家」だと言ってた。
この名前にピンときた私。
スウェーデンに来る少し前に、
「あ、この曲懐かしいなぁ、昔ウリカと弾いたヘンシングランドの曲。フルトクレッペンっていう人の曲なんだなぁ」
と思い出して楽譜を2曲書き写し、京都の人たちと弾いていた。
私にしては、人の名前を覚えるのが珍しく印象に残っていた。

そしたら、その人の縁の場所に来ることになったのだ!

フルトクレッペンって書いてある!


そしてペールウルフがそこに展示してあるある写真を見せてくれた。
これがお母さんだって…

オレンジの服の人がお母さんのブリットマリー・スウィングさん

そう!この人!!!
 懐かしい…

20年以上前にステンマで一人でいる私に、あれこれ親切に教えてくれた方。
たった一枚の写真が、確実に今と昔を繋げてくれる。

そして「これがオトールグス・カイサ」と次に何気なく彼が言った。

右から2番目がオトールグス・カイサ

ええー!なんと〜!彼女はまだ生きている人だったのか!
びっくりする私。

「ヘルシングランドのステンマで、この人がよく弾いていた曲だから、この曲はオトールグズ・カイサって呼ぼう」と友人ウリカが言って、そう呼んでいた曲がある。
20年以上前、京都でよく弾いた。

私はそのカイサが歴史上の人物かと思ってたのだ。
(英語力が乏しいので…)
生きてるんだ。
カイサに会いたいなぁと言ってみたら、連絡してくれたのだけど、
来ないってことだった。
(帰国後、他のステンマ出演者のところに彼女の名前を見つけた。きっといつか会える。)

お母さん達が始めた地元の偉大なバイオリン弾き、その縁の地でのイベント。
それを自分がこれから引き継いでいくのだと、ペールウルフは言っていた。

その後もみんなで数時間?飲み食いしながら弾きまくり。
ギターの人、アコーディオンが2人、ニッケルハルパも2人。あとはバイオリン。ベースもあった。

私は日本(京都)土産に、八ツ橋の皮だけの部分(あんこ無し)のと、山椒のおかきを持参してた。
八ツ橋はシナモンロールとかジンジャークッキーとかの国だからいけると思い、山椒はチャレンジだったけど。
多分全員ではないけど、気に入った人は気に入ってどちらもパクパク食べてくれた。
ジャパニーズ・シナモンロールって言ってくるくる巻いて食べたり、中にはこんな人も!笑笑

この日はアコーディオンを弾いてた
ペールウルフ・スウィング。
口には八ツ橋の皮をくわえたまま笑笑

暗くなって来た頃(白夜なので12時くらいかな)、ペールウルフがどこかへみんなを連れて行きたいという。

ナイトツアーの始まりだった。

続く

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