
スタイリストまでの険しかった道のり
私が入社したのは、23年前なので、、
そして、スタイリストになるまでの流れには、お店の方針や個人差がそれぞれありますし、今の時代とはかなり違うと思うので、参考になるのかどうかは分かりませんが、こんな時代もあってこんな人がいたよーって、軽い感じで お読みいただけたらと思います。
3年のはずが、7年下積み時代
私が入社した会社は、スタイリストまで3年でデビューできますよーという話で、カリキュラムも組んでくれていました。が、実際は7年かかりました。。
もちろん自分の練習不足や、技術面での問題はある事は前提として書いていきますね。
まず、営業中は、アシスタントとして働きます。
掃除、洗濯、シャンプー、ご予約の準備や、カラーのお支度、レジ締め、時には先輩のご飯の買い出しなどなど、、
おしゃべりの暇などない程、それはそれは目まぐるしく
動き回って、練習を始められるのは営業後、夜21時頃からですね、練習を始める訳ですね。早番の日は、少し早くから始めたりもしますが。そんなに変わらない時間帯です。もちろん夜ご飯は食べずに練習します。
お昼ご飯食べれないままの日もありました。
今の時代は中々そこまでは無いはず!です。
毎日必ず、営業前の朝か営業後の夜に練習をしていました。
因みに練習を見てくれる先輩に数日前からお願いして、前日にもお願いの挨拶、当日もお願いの挨拶、そして次の日はお礼の挨拶をします。必ず。忘れたら、、練習は見てくれません。厳しいです。
いつ合格するの、、ブロー合格までに1年越え
嘘かと思われるかもしれませんが、本当にブローの練習だけで1年以上かかりました。
どんな流れかというと、
まずは、デンマンブラシで根元伸ばす練習、その後ロールブラシを使ってカールを作る練習をしますが、レイヤースタイルにロールブラシを縦にいれて温風、冷風を切り替えながら、当てて流すという練習、これが本当に中々合格をもらう事ができませんでした。これだけで1年はかかりました。
でも。そのお陰もあって、ブロー得意ですし、好きになれました。
お金はかかるよ。。どこまでも。。いよいよカットの練習
ハサミやダッカール、ロールブラシなどなど、必要な道具は全て自腹で購入し、練習をします。
少ないお給料でハサミをローン組んで買いましたね。
因みに洋服も気を遣うし、ハサミの研ぎも。。
お金、かかりますね。
本題に戻ります。
カットの練習は始めウィッグを購入し、ウイッグでひたすら練習します。ウイッグは何体も買います。
(ウイッグも高いですし、切ったら終わりです。)
ワンレングス、グラデーション指1本、45度。
レイヤーカット、グラレイヤー、など、
全てのチェックを終えた後、いよいよモデルさんでの練習に入ります。
また同じくワンレン~グラレイヤーまで全ての項目事にモデルさんを探し、チェックをしてもらいます。
因みにチェックはお店のスタイリスト全員からチェックされます。
そうしてようやく、スタイリストになるチェックを今度は受けれる資格を得ます。
もちろん、パーマスタイルや、メンズカット、年に何回か、コンテストもありますのでその練習も別で
並行していきます。
そして、なにが大変て、モデルさんを自分で見つける事です。
道行く方にお声掛けして、そこから交渉しますので、
大半が無視されり、「急いでます。」と断られます。
初めはかなり落ち込み、メンタルがやられました。。
が、そういってられない、モデルさんを連れて行かなければ、練習も見てもらえないので必死です。
そのまま誰も連れて行けない日もざらにありました。
約束して来ていただけない事も。
でもこうして、無事スタイリストになれてるって事は、それだけ沢山の協力して下さった方々のお陰なんですよね。振り返ってみると、改めて感謝の気持ちが湧いてきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。