バレエの発表会に招待された

娘が長年通っていたバレエ教室の発表会に行ってきた。
娘は今は社会人でバレエは高校生で卒業したので、数年ぶりに一緒に観に行った。
会場はほぼ満席、私達は招待席に座らせて頂いた。みんな上手で素晴らしかった。
娘が共に汗を流した友人たちが、何人か今もバレエを続けており、主役や重要な役でそれぞれ見せ場があって凄いな〜と思った。
娘に終わってから感想を聞いたら、素敵だったけど、それよりここまでくるのに練習大変だっただろうなぁ、とか体調大丈夫かな?とか考えてしまい、舞台そのものを楽しむ余裕はなかったみたい。

思えば娘がバレエを始めたのは幼稚園の頃だった。ショッピングモールでカルチャー教室の発表会があり、通りがかりに子どもたちがバレエをしているのを観て、「やりたい!」と言った。
その頃下の子が生まれたばかりで習い事の送り迎えが難しく、夫は長期海外出張でいなかったため、「パパが帰ってきたらね!」と説得した。
一年後、それまで何も言わなかったのに、ある日急に「パパも帰って来たのにいつになったらバレエ習わせてくれるの?」と言われ、ずっと心の中で温めてたんだな〜と胸が熱くなって習わせる事にした。
その後引っ越しても続けていたある日、「ここの教室(カルチャー教室)ではコンクール出られないよね?どうやったらコンクール出られるの?」と言っできた。それで、もうすぐ引っ越す事になっていたから、引っ越しを機にコンクール用のレッスンなどもしている、このバレエ教室に入ったのが5年生の終わり。

最初は同学年の子についていけず、一つ下のクラスから始まって全員年下の子と一緒にレッスンした。中学生からは同学年の子と一緒にレッスンできるようになって、中3で初めてコンクールに出場した。その後もコンクールでは予選突破できなかったけど、小さい頃から憧れたコンクールに出場できて、発表会でもそれなりの役がつき男性とも組ませて貰い、結果は出せたと思う。
常に身体のどこかが痛くて、食事も気にして、学校よりバレエを優先させて青春の全てをかけてきた。高3の最後の発表会は脚の痛みが治らず、本人的にはベストではなかったみたいだけど、やり切って終わって良かった。

その後受験勉強して大学入ってからは、バレエはやらずにダンスサークルで楽しんでた。
今は何もやってないから「バレエでもやれば?」と言ったが「大変だもん」と断られた。

楽しい事も辛い事も沢山あったバレエ。親の私も色々大変だったけど、自分では見れない景色を見せてくれた娘には、とっても感謝している。


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