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ビリーエリオット2024 (ブリリアホール)観劇

ビリーエリオットを池袋ブリリアホールにて観劇した。(2024.9)
以下、完全にネタバレありです!

劇場入口

まずはなんといっても主演のビリー!(今回は井上宇一郎くん)とにかくダンスが想像以上に多くて、ソロのダンスナンバーも多く段々上手くなっていく。
オールダービリーとのデュエットダンスもいいし、オーディションでのダンスも素晴らしい‼️
稽古も大変だったろうし、本番でこれだけのダンスを披露できるのも努力の賜物だろう。
悩めるビリー、とても真面目で繊細な感じがした。内に秘めた情熱をダンスで爆発させる感じ。
フライングも凄かった❗️ここは、流石ピーターパンのホリプロって感じた。

今回はラッキーな事にお見送り会というイベントがあり、お父さんの益岡さん、ビリーの井上くん、トニーの吉田さんがお見送りしてくれた。
さっきまで舞台で踊っていたビリーたちが目の前に❗️しかも、割とゆっくり歩けるため手を振りながら「とっても素晴らしかったです!」と声をかけると、宇一郎ビリーが「ありがとうございます!」と爽やかに応えてくれた〜。こちらこそありがとう😊
なんていい子なんだ!と大興奮だった。

本日のキャスト

舞台の話に戻ると、この舞台は演技の延長線上に歌があるので、大体の人が歌うまという訳ではない(皆んな味はある)。その中でウィルキンソン先生の濱田めぐみさんは、うま過ぎて浮いてる気さえした。この方は歌に限らず声も通るしダンスも上手く、しなやか。ミュージカル俳優として実力的には別格だな、と思った。
お母さん役の方やその他何人か歌うまの方がいらっしゃったかな。
男性陣の気迫の演技、アンサンブルのよく揃ったダンスは見ものだった。
マイケルの渡邉くんは声が良くよく通る。天真爛漫〜!といった演技が可愛いかった。
バレエ教室の女の子たちも頑張ってた。

勝手な妄想として、ビリーが英国ロイヤルバレエのプリンシパルになって海賊とか踊る未来が見えたよ!マイケルはデザイナーとか良さそう。

最後のカーテンコール?フィナーレ?バレエで言えばコーダの部分、まずビリーが出てきて踊りだし、そこに皆んなが加わって行って全員で踊るところ。とっても楽しそうで盛り上がった〜❗️
こういう演出、大好きです。

この物語の背景は、サッチャー政権時代の斜陽の片田舎の炭鉱町(日本でいうと北九州が炭鉱で有名だったからか、九州弁だった)。1年ストを決行したが最後は敗北し、また地下へと潜っていく。
wikiによると1984年頃の話らしい。
日本では70年代までにほとんどの炭鉱が閉山したので、えっ!80年代?と思ったのが正直なところ。東京ディズニーランドの開業が83年で、私の当時の感覚ではストなんて過去のものだった。確かに日本でも火力発電に石油と共に石炭使ってるって習ったな。(中国から輸入してた)
真っ先に思い浮かべたのは、鉄道員(ぼっぼや)の志村けんさん。九州の炭鉱掘りだったが閉山し、石炭掘れる場所を求めて北海道に息子と二人でやってきた。スト破りして他の炭鉱員と揉めるんだよね。最後は炭鉱の事故で亡くなってしまう。
炭鉱掘りは命懸けだから、どうしても暗い影が付き纏う。
希望の星であるビリーとの対比が悲しい。

ビリー側の視点で考えると、割と普遍的なテーマなのではないかと思う。12歳という思春期に差し掛かった少年が自我(や若干の性)に目覚め、大人に反発し、最後は大人も認めてくれて田舎から希望を胸に都会へと旅立つ。

昔の方がこういうパターンはより多かっただろうが、今でもこういう思いをしている子供たちは沢山いるだろう。
大人は大人でいっぱいいっぱいで、子供に構ってられず、子供はそんな大人を見て我慢するが耐えきれず反発。大人の古い価値観と子供の柔軟な価値観との対比。
程度の差はあれ、いつの時代もかわらない。

ここで飛んでる写真をよく見るが、私にはとてもできない…


ブリリアホールは比較的新しい、綺麗な劇場だった。3階の上手B列に座ったのだが、見え方も音も問題なかった。3階は手すりが2列ごとにあり(A列、C列、E列…の前)人がいない所に座ってみたが、A列もC列も舞台に手すりはかからなかった。背の低い人は気になるかも、だが女性の平均身長くらいなら多分大丈夫。座席の背もたれの角度が真っ直ぐというか90度に近く背筋を伸ばさざるをえないため、座高が高くなる感じがした。舞台から降りる演出は見えなかった。ただ、やはりこの3階席が12000円は高い気がする。割引チケットがあるとはいえ、定価を下げて欲しいな。もう少しお安くすればリピーターで埋まりそうなのに勿体無い。

夏休みも終わった9月の平日という事もあり、マチネの3階席、私の周りは前後左右誰もいない、というかB列には私しかおらず、センターA列は埋まっていたが、それ以外は余裕がある感じ。ホリプロさんにとってどうかはわからないが、個人的にはゆったりして集中できた。数列後ろに親子連れがいて、素直な反応で笑い声が聞こえて癒された(遠くで聞こえる感じが丁度良かった)。
1階席は後ろの方はわからないけど、上から見たらそこそこ埋まってる感じだった。

3階B列上手から

座席に余裕があって思いついたらすぐ行ける、というのは観劇好きな私にとって好ましい事。だけどチケット代がねー。劇団四季や歌舞伎好きになったのもチケット取りやすいからだし、1番安い席は四季で5000円前後(2年前はは3000円前後でバグってると思った)、歌舞伎座なら3500円から4000円。
気に入ったらリピートするし、S席や2等席とることもあるし、安い席作ったら繋がっていくと思うんだけど。
あとはこの舞台は思春期辺りの子に特に観て欲しいので、学生の団体さんを積極的に(営業かけて)受け入れたらいいのに!と思った。

ブリリアホール

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