FP1級実技試験 体験記【面接編】2022年6月4日 PartⅠ
前半戦のPartⅡはこちら
試験問題はこちら…金財様HPより
はじめに
PartⅡが順調(体感7割)で
これはいける!!
と思いながらノートを見返していると
まじかぁ・・・まじかぁ・・・
とつぶやきながら帰り支度をする先にPartⅠを受けた受験生。
ええぇ~・・・不安・・・( ;∀;)
15分の設例読解タイム
後ろの壁側へ呼ばれ、設例読解タイムスタート。
!!!!?????
まさかの持分の定めのある医療法人。
全く勉強してない!
持ってるテキストには一切載ってなかった。。。
せいの先生の動画で少し聞いたことがある程度。
終わった。。。
しかし!
ここであきらめる訳にはいかん!
たしか基本的に普通の法人と変わらない、と聞いた気がする!
普通の法人の対策をメモしていく。
とにかくまずは必ずメモしている事を書いていく。
(FP職業倫理)
顧客利益優先、守秘義務順守、説明義務、コンプライアンスの遵守、能力の啓発、インフォームドコンセント
(相続軽減対策)
生命保険、遺言書、養子縁組、小規模宅地等の特例
(問題点)
納税資金、相続税額軽減、株価引き下げ、本社土地
内容は、、、分からん!(´;ω;`)
何メモればいいんだ。。。
とにかく普通の法人としてメモして、面接官には正直に言うしかない。。。
面接スタート
【鹿島】
コンコン!
失礼します!
鹿島と申します!
本日はよろしくお願いします!
(やるしかない!)
【面接官】
はい、お願いします。
本日は私から質問させていただきますね。
(暗い感じ。眼鏡。話しにくそう。。。)
(もうひとりは若い。真面目そう)
【鹿島】
はい、よろしくお願いします!
【面接官】
では持分の定めのある医療法人なんだけど、相談内容と問題点はなにかな?
【鹿島】
(言うしかない・・・)
申し訳ございません、私持分の定めのない医療法人について知識がないもので…
【面接官】
あ~そうですかぁ。まぁ大体普通の法人と同じですよ。
では、相談内容は何かな?
【鹿島】
はい!(やるしかない!)
長男もしくは第三者への事業承継について、M&Aについてです。
【面接官】
はい・・・
問題点は?
【鹿島】
(なんか話しにくいな・・・)
はい、
納税資金の不足について、相続税額軽減について、円満な遺産分割について
です。
【面接官】
はい、そうですね。
ではそれらの解決策は?
【鹿島】
はい、え~と・・・
申し訳ございません、事業承継税制の特例が使えるかどうか確認の上でご連絡します。
【面接官】
いや、使えないんですけどね??!
(少し怒り口調、こわい(´;ω;`))
他には?
【鹿島】
失礼いたしました。
(確認の上でご連絡しますって使えないのか・・・?やばい(-_-;))
(たしか普通の法人と同じように資産価値を引き下げるって聞いたような…)
配当を出すことはできませんので、退職金を支給します。
【面接官】
はい。他には?
【鹿島】
はい、えー---っと・・・
Dさんの給料をあげます。
【面接官】
え???
給料?役員報酬?
いや、勤務実態がなければ出せませんけどね?
【鹿島】
はい、失礼いたしました。
(Xクリニックの社員じゃないの?勘違いしてるかな?)
えー。。。申し訳ございません、思いつきません
【面接官】
はい。
じゃ持分の定めのない医療法人に移行するためにどうしますか?
【鹿島】
えー--っと。。。申し訳ございません。
【面接官】
えっとね、医療法人を何の関係もない人に持たれたら困るでしょ?
このクリニックを所持できるのはどんな人?
【鹿島】
えー--っと。。。
【面接官】
・・・歯科医師ですね。
じゃ次はXクリニックはどう評価するの?
【鹿島】
はい、類似業種比準方式と純資産価格方式を規模に応じた一定の比率を掛けて計算します。
【面接官】
一定の比率っていくつ?
(イライラした感じ)
【鹿島】
60%です。
【面接官】
そうですね。
ではCさんへ贈与するとして贈与にはどういった手段がありますか。
【鹿島】
はい、まずは暦年贈与があります。
【面接官】
はい、でもそれじゃ贈与税高くなっちゃうよね?
【鹿島】
はい、相続時精算課税制度。。。
【面接官】
はい、そうですね
(食い気味)
(面接官二人大きく頷く)
(タイマー鳴る)
では次にYビルの相続では何か特例が使えますか?
【鹿島】
はい、小規模宅地等の特例が使えます。
【面接官】
はい、そうですね。
何%になりますか。
【鹿島】
50%です。
【面接官】
ん~~~全部賃貸ならそうですね。
しかし今回はどうですか?
【鹿島】
えー--っと。。。。
1.2階をXクリニックが、3~6階を賃貸マンション、7階をAさん自宅、8階Cさん家族自宅です。
【面接官】
そうですね。ではどうなりますか?
【鹿島】
えー---------っと・・・・・(長い沈黙)
【面接官】
・・・じゃいいです
(怒り気味)
最後にFPと職業倫理について答えてください
【鹿島】
(終わったか?(´;ω;`)いや、最後までやりきらねば( ;∀;))
はい
顧客利益優先、守秘義務の順守、顧客への説明義務、コンプライアンスの遵守、FP自身の能力の啓発、インフォームドコンセント
です。
【面接官】
今回あなたが一番重要視するのはどれですか?
【鹿島】
インフォームドコンセントです。
今回、事業承継やM&Aといった複雑でお客様の将来に深く関わるテーマを扱っております。
お客様の理解度を確認しつつ、家族をはじめ関係者の同意を得ながら話を進めることが大事だと思います。
(言えた・・・(´;ω;`))
【面接官】
以上で試験は終了です。
お疲れ様でした。
【鹿島】
ありがとうございました。
失礼いたします。
終わりに
あらためて見返してみるとよくこれで受かったな、と。
また、面接中は圧迫面接だと感じましたが導こうとしている事と
時間を気にしている事に気付きました。
PartⅡの面接官は時間気にしないタイプでした。
そこらへんは面接官によりますね。
これから受験される皆様は何やっていいか分からないかと思いますが、過去問で一度でも出たテーマは一通り学ばれるのがいいと思います。
また、この内容で129点でしたので救済措置があったと思います。
難しいテーマだから点数が低いとは限りません。
最後の最後まであがきましょう。
みなさまのご健闘をお祈りいたします。