3月27日の三鷹市議会のご報告
私たち「三鷹市人権条例を考える市民の会」が2021年の11月から取り組んできた人権条例について、3月27日に行われた三鷹市議会本会議で、ついに最終的に採決されました。
結論からいうと、市が提出した条例案がそのまま、全く修正されることなく通ってしまいました。とても残念です。
この日の流れを、順を追ってみていきたいと思います。
3月27日午前
まず、本会議が開会しましたが、議運委員長報告だけですぐに休憩となり、その後、総務委員会が開かれました。
総務委員会ではまず、市民の会が提出した陳情への最終的な署名数が報告されました。
最終的な署名総数は540筆!
3月6日の総務委員会で提出した439筆から、101筆増えました!
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました!
その後、人権条例についての審議に入りましたが、ここで総務委員の一人、きらりいのちの野村羊子議員から修正案が提出されました。
このことにより、市の原案と修正案について審議する事になりました。
野村議員が提出した修正案の内容は、「市民の会」の陳情だけでなく、パブコメでも指摘が多かった問題点をもカバーする内容でした。
野村議員が修正案を読み上げ、その後、市の原案に対する反対討論。
次に、公明党の粕谷稔議員から修正案に対する反対討論。
続いて、共産党の栗原けんじ議員から市の原案に対する反対討論がありました。
その後、採決となり、修正案に賛成したのは野村議員と栗原議員のみでした。結果として修正案は否決、原案は可決となりました。
総務委員会は他の議案も審議し、午前中に終了しました。
3月27日午後
本会議が再開され、総務委員長の立憲民主党の髙谷真一郎議員からの総務委員会報告から始まりました。
その後、順次、議案の審議と採決が進みます。
人権条例についての審議になった時、複数の議員の手があがりました。
総務委員会に入っていない議員は、本会議で意見を言う(討論する)事ができるのです。
立憲民主党と都民ファーストの会が原案に注文をつけての賛成討論をし、日本維新の会と参政党が反対討論をしました。
共産党は、人権条例を策定することの意義は評価しつつも、原案には不十分な点が多々あり、実効性のある条例になるのか今後の推移を注視したいとの考えを示し、採決を退席しました。
その後、採決となり、結果は原案に賛成18人、反対5人、退席4人で、原案が可決されました。
採決の際には、修正を求める市民が「修正が必要です!」「これでは人権が守られません!」などと声をあげ、プラカードを掲げました。
総務委員会で野村議員が反対討論した際にも言っていましたが、市が提出した条例案に対して修正を求める陳情が出されたこと自体、野村議員の17年間の議員経験でも初めての事だったそうです。
総務委員会で一度は継続審議となった事や、最後の審議の場でも反対討論だけでなく、賛成討論でも注文をつけられた事も異例だったのではないかと思います。
その後、「市民の会」が提出した陳情についても採決され、賛成7人、反対20人で不採択となりました。
とても残念な結果となってしまいました。
この日の事は、朝日新聞でも記事になりました。
今後、「市民の会」がどのような活動をしていくのかは、後日、話し合いをして考えていきます。
とりあえず、一区切りです。
ここまで、ありがとうございました。