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【風に立つ】良作 昔と今の僕の気持ちの違い

【風に立つ】という本を読みました。
内容は以下の通りです。

問題を起こし家裁に送られてきた少年を一定期間預かる制度ーー補導委託の引受を突然申し出た父・孝雄。南部鉄器の職人としては一目置いているが、仕事一筋で決して良い親とは言えなかった父の思いもよらない行動に戸惑う悟。納得いかぬまま迎え入れることになった少年と工房で共に働き、同じ屋根の下で暮らすうちに、悟の心にも少しずつ変化が訪れて……。家族だからこそ、届かない想いと語られない過去がある。岩手・盛岡を舞台に、揺れ動く心の機微を掬いとる、著者会心の新たな代表作!

amazon引用

読んでみて、昔と今で親に対する考え方の違いを書いてみたいと思います。

【生まれてから小学生の間】


4人兄弟の長男として生まれた私は遊ぶことが大好きな少年だったと聞きます。小学生に上がると、サッカー、空手、野球と色々なスポーツをさせて頂きました。勉強は苦手で細かく神経質、納得のいく結果でないと悔し涙を流す子供でした。

父親:一緒に遊んでくれて優しくてが時々叱られると怖い頼もしい存在
母親:前向きな言葉を掛けてくれる心の拠り所のような存在

【中学生】


中学生になると野球部に入部し、野球漬けの日々を過ごしていました。その頃から反抗期を迎え、親を悲しませるような発言をし困らせる事もありました。当時の僕から見た親の姿は以下の通りです。

父親:頑固で怖い存在
母親:何かと騒がしいが天然で優しい存在

【高校生】


機械設計やプログラミングなどにも興味を持ち工業高校に進学を決めます。高校生になると野球部に入部し変わらず、部活、部活の日々を過ごしていました。工業についても色々と勉強をして就職か、進学が迷っていました。
その頃は4人兄弟で親への負担、奨学金を借りて進学する意味を考えた結果、就職をしようと結論付けました。
当時の僕から見たの姿は以下の通りです。

父親:ありがたい存在。尊敬の念もあるが頑固で反発はできない存在。 
   平日も自分が自主練をしたいが為に朝7時には家を出て車で高校まで
   乗せていってくれた。土日も自分の為に野球をサポートしてくれた

母親:偉大な存在。夜一番遅くに寝て、朝家族の誰よりも早く起きて
   お弁当を作ってくれる。ドロドロのユニフォームを洗濯してくれる。
   どんな時でも味方で居てくれる存在。

【社会人】


高校卒業後19歳から社会人生活を送っていました。
お金を稼ぐ事の大変さを少しずつ知っていきました。
19歳の時、一人暮らしを経験してみたいと思い、母親のみに相談をして
一人暮らしを始めました。その時、父親と初めてぶつかり合いました。
一人暮らしを初めてからというもの生活する、お金を稼ぐ、家族を養う事の大変をより実感していきました。たまに実家に顔を出すと、母親がたくさんの料理を振舞ってくれたり、気持ちばかりお金を支援してくれたりと無償の愛を感じました。

当時の僕から見たの姿は以下の通りです。
父親:偉大な存在 頑固な姿が丸くなり話しやすい存在。
母親:偉大な存在 無償愛を注いでくれる。どんな時でも味方で居てくれる


【今の気持ち】


自分が結婚をしてから家庭を持ち、父親の気持ちも段々と理解ができるようになってきたと思います。4人の子供を養うということがどれだけ大変な事なのか。一家の主として家庭を築いてきたこと。自分にも同じ事ができるのかと考える事もあります。一人暮らしをする時に父親とぶつかった時も親として、子供を心配な思い、苦労をさせたくないという思いがあったから。大切だと思ってくれていたからこその言葉だと思います。
家族の思いとは遠視のようなもの。近いが故にお互いがよく見えなくなっている。離れた場所だとよく見える。それぞれの気持ちはほんの少しの事ですれ違うのだと思いました。

社会人になり一人暮らしを始め、家庭を持ち、改めて親への尊敬や感謝の気持ちが生まれています。これからは少しでも恩返しができるように日々取り組んでいきたいと思います。




   






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