夏休みと平均値
おとなの夏休み。
響きは、とてもいいが、大人になって夏休みはほとんどない。
この夏休み付近になると「観光に使う平均金額」とか「平均気温」とか
「平均」という用語がたくさん出てくる。
どうも「平均」値付近に、自分の数値があると、安心するらしい。
突き抜けすぎても、見劣りしすぎていても、不安なようだ。
例えば、平均寿命よりも短命だった場合、
「まだ若いのに・・・」と耳にする。
その人に運命づけられた期日の一日も早くなく、一日も遅くない。
ディランは、運命論者ではないが、自身でコントロールできないことに
悩んでいる時間は無い。
ーー今を生きるで精いっぱいーー
なのが、本音。
10代に「平均」が嫌いで、はみ出して生きていた。
斜に構えて、あたかも人生達観したかのようにふるまった。
最近では、平均にあこがれながら、どうもついていけない。
とはいえ「平均」という数値や言葉は、現実にある数字ではない。
数字のマジックでしかない。
そんな数字にあこがれるものか!
と抵抗しつつ、平均的なお父さんになろうと思ったりする。
思いとは裏腹に、居心地が悪いようだ。
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