竹内謙礼/青木寿幸「戦略課長」
DEEP9friday4週目、放送5回目の紹介本は、
竹内謙礼/青木寿幸「戦略課長」。
会社の危機を救うため送り込まれたのはロボット取締役。
主人公:美穂は、様々な指示・命令をこなし、
事業を成功に。
といった、サクセスストーリー。
会計ノベル「会計天国」の作者による第2弾。
放送では、エンディングシーンで、ロボットが力尽きながらも
「人生には時間の限りがあるからこそ、優先順位を決める
そして、決めたならば人生をかけて取る組むこともありだと」
解いた。
ディラン的に重要だったのは、もう少し前のシーン。
登場人物をロボットが諭すシーンで出てきたのが、
ダニエル・カーネマン「プロスペクト理論」だった。
マイナスの感情は力が強く、本来の投資がプラスになっていなくても
大きなマイナスが、小さなマイナスに戻っただけで、満足してしまう。
投資戦略上の心理的な罠がある。
カーネマンは、ノーベル賞受賞者。
これが書かれている「ファスト・アンド・スロー」は大作。
かなり読むには大変だが、その一節にプロスペクトは出てくる。
自身の感情的な動きをも
、理屈をもって説明されると、納得してしまう。