
南宇都宮駅 『久住昌之の終着駅から旅さんぽ』

今日から年末年始のお休み(正確に言うと、今日は休暇をもらってます)です。
今年は6日までのなんと11連休‼️(これも正確には、6日に休暇をもらってます。なのでホントは9連休)
とりあえず今日は、ちょっと宇都宮方面へ御書印をいただきに出かけてみました。でも、ただもらうだけではつまらないので、電車やバスを使ってちょっとした旅気分を味わってみっか!としょーもないことを思いついたわけです。
それで、とりあえず車で東武宇都宮線の南宇都宮駅まで行きます。
なんでこの駅かというと、話せば長くなるので短めにすると、まず栃木県内で御書印プロジェクトに参加しているお店が全て『うさぎや』といい、辰年が終わるまでに去年の干支の兎さんに会いに行こうと思ったわけです(なんのこっちゃ💧)
というのは完全に後付けで、ホントは『孤独のグルメ』の原作者 久住昌之さんがその著書『久住昌之の終着駅から旅さんぽ』の中で、
「画像で見たより、ずっときれい」「これはいい感じ」「絵にしたい」と絶賛していたからでした。
本の中にその駅舎の写真はなく、久住さんが描いた(と思われる)イラストが載っており、これがまたレトロ感満載のかわいらしい駅舎で、思わず「行ってみたい、見てみたい」と思ったからです。

久住さんはさらに続けて、
「大谷石造りの壁がシック。トルコブルーの屋根瓦が美しく、窓や引き戸も木製でクラシカルなデザイン。駅名も写真で見た看板ではなくなり、路面に立てられた石柱に書かれている。小作りながらステキな駅だ。」
気持ちを高めつつ、駅のそばへ。
ナビが最初に案内してくれた方には駐車できるスペースもパーキング🅿️なし。反対側に回ってみるます。こちらには駅舎の前に数台駐められるスペースがありました。
「1日500円。駐車料金は駅舎の中で」
という看板があり、有料🈶(のちのちこれがタイムロスに繋がっていくのだが…)
駅舎は、久住さんのイラストよりもさらに可愛らしく建っていました。たぶん、壁の大谷石の表情が穏やか(肌がきめ細やかだったというか)なことと、白い木製のガラス戸や窓🪟の造作がイラスト以上に上品だったからだと思います。

残念なのは、太陽を背にして駅舎が建っているため、その自慢の「トルコブルー」の屋根瓦が暗く見えてしまうことでした。
いろいろな角度からカメラ📷を構えて見てみましたが、どうしても重たい色に見えてしまいます。


そうこうしているうち、出発時間が近づいてきたので、駅舎の中で駐車場代を払おうとしたんですが、窓口が閉まっています。
要するに無人駅なわけ。
「インターホンで呼んで」とあるので券売機の呼出ボタンを押すこと時出発3分前。
遠くの方から聞こえてくる感じで、女性の声がしてきました。駐車料金を納めたい旨の話をすると、しばらく間があってから、何かガサガサ紙か何かを触る音がした後、
「窓口の前に置いてある封筒✉️にお金を入れ、必要事項を記入して切符入れに入れてください」とのこと。時間がありません。急いでお金を入れ始めると同時くらいに警音が鳴り始めます。時計を見上げると約2分前。間に合う、と思いつつ封筒に車のナンバーを書き入れようとしたらインク🖊️が出ない!慌てて💦💦グリグリ何回もなぞってなんとか読める程度になったのを確認して切符入れに封筒を入れてさあ急げ💨と思って前を見たらすでに改札とプラットホームの間を横切る線路には遮断機が降りていました💦
しまった、潜ってホームまでダッシュするしかないか?と思って右側を見ると、もう東武宇都宮線下り車両がホームに到着するところ!ブレーキ音が響き渡り、ゴトン、という重い音が響き渡ります。遮断機手前で運転士と目が合いました。うたさんも乗りたいんだけど!と手を振って意思表示したんですが、運転士は横の窓からホームの方を見てマイクで話し始めてしまいました💧ここで潜って「危険な⚠️行為はおやめください」とかなんとかマイクで放送されてしまうのは大人気ない⤵️
仕方ない、諦めました⤵️
発車のベルが鳴り響く中、遮断機の前でボー然と立ち尽くしながらホームの側面にも大谷石が使われているのを見ました。さすが宇都宮だな、と、ぼんやり考えました。

今になって考えてみれば、馬鹿正直に駐車料金払わなくてもよかったのかな?思います。
駐車スペースではない所に停めてある車もあったし、インターホンで対応してくれたスタッフさんの微妙な間も、「えっ?わざわざそんなこと聞かないでよ」的なニュアンスでした。
次の電車まで30分近く待つことになり、モヤモヤしながらホームへ上がります。
車両を見送った後、誰もいなくなったホームに1人ポツンと佇んでいると(昭和の歌謡曲の歌詞か💦)と、駅舎の後ろ姿がよく見えました。

こちらからだと、トルコブルーの屋根瓦が美しく光り輝いていました。
久住昌之さんも、この角度からこの駅舎を見たのだろうかなどとぼんやり考えながら、30分後に来るはずの次の便を待つことにしました。