コーチング 学び④ コーチエィアカデミアのモジュールF09からF11までの学び
コーチエィアカデミアでの学びの様子を綴っています。
前回につづき、今回はF09-F11までの学びについて書いてみたいと思います。
F09-F11
F09 目標を設定すること、ビジョンを描くこと
コーチ(Coach)の仕事は、「大切な客人を目的地まで運ぶこと。」
目的地がなければ、コーチングは始まらない。
とはいえ、僕も1on1コーチングを受けてみて感じましたが、目標を見つけることはそう簡単ではありません。もともと強い課題感を感じている人でも、いざそれが目標へと昇華されるかといえば、そうでもなかったりします。
目標を作り出す手伝いも、コーチの大事な仕事です。
目的地の設定には、現在地の把握が必要でしょう。まずは自分のスキルの棚卸し、アセスメントなどからスタートするとよい。
何かやるべきことが見つかれば、それが「やらなければならないこと」なのか「やりたいことなのか」をよく考える。「やりたいこと」の方が強い。
これはhave to なのか want toなのか、という問題です。こちらの本では、「やらなければならない」という発言には、まだヴィクティム的要素が残っているとされていました。まだ、その段階の行動や発言は、他人事であるということ。
また、目標設定のサイクルについても学びました。
1 これまでの自分への評価
2 これまでの自分への周囲の評価
3 将来、周囲が自分にかける期待
4 将来の自分への期待
おお、これまでの自分への評価とは、すなわち「自分の歴史」ではありませんか。
このモジュールに限らず、コーチングと歴史感は、重なる部分があります。
効果的な目標は、 SMARTであるべし。頭文字です。Specific,Measurable,Achievable,Result-based,Time-oriented。
このモジュールでは、前述したこちらの本や、こちらの本などが参考文献にあがっていました。
F10 実践演習②
モジュールは全部で30ありますが、5回に1回の頻度で、実践演習のモジュールがあります。
前回と同様、こちらもクラス参加者の中からコーチ役やクライアント役などの役を決めながら進められます。
このモジュールでは、ここまでに学んだアカウンタビリティや目標設定の考えを生かして行います。
また、前回よりもPCCマーカーというものへの意識づけが行われました。PCCマーカーとは、ICF(国際コーチング連盟)が定めるプロのコーチが重視すべきコーチングの指針です。コーチのコア・コンピテンシーを体現するための指針、というものかと思います(たぶん)。
ICFによるコーチのコア・コンピテンシー
F11 アサーティブネスについて学ぶ
アサーティブネスは、攻撃的でもなく、受身的でもなく、率直に意見を相手に伝える態度のこと。
ここでは、自分のアサーティブネスを評価して、より充実したコミュニケーションを実現していくことになります。
それにしても、アカウンタビリティ、といい、アクノレッジメントといい、アサーティブネスといい、僕はあまり知らなかった言葉をコーチングではいくつも学びました。
アサーティブであることは、意見や思いを伝えることです。ここで学んだ新鮮だったことは、コミュニケーションは、攻撃的でも、受身的でも、失われるものがあるということでした。
特に、攻撃的なコミュニケーションは、相手を怒らせたり、「失う」機会を考えやすいケースでしたが、受身的でものを言わない場合には、相手にとって失われるものがあることがわかりました(=言ってもらえない、考えるチャンスを逃す)。
アサーティブでいるために必要なことは、感情との向き合い方でした。感情的にならないようにするための、6つの面白いテクニックも紹介されていました。
モジュールの参考文献ではありませんが、こちらの本などは、感情とうまく付き合う上では有効かも、と受講生の方との話のネタにすることができました。