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もしかしてディズニーのキャストはコーチングができるのかも、と思った話②

40歳にして、ディズニーシーの中をひとりで一つの乗り物にものらず、ぐるっと一周歩いて出る、というとても贅沢な経験をしたことを思い出しながら書いた記事です。写真は曇天のディズニーシー。

あれ、と思い出したので書き足すことにしました。

前回の①は、ディズニーのキャストさん方の完全無欠な第一印象について、それがコーチングのひとつの資質なのかもしれない、ということを書きました。

そこへきて少し本棚を整理していると面白いものが見つかりました。
『コーチングのプロが教える「ほめる」技術』

有名な本なのだと思いますが、以下、一部だけ抜粋させていただきました。

 全員が全員ではないでしょうが、確かにディズニーランドのスタッフのあいさつにはウィルがあります。「おはようございます」の一言を決して良い加減には発していないのです。入場ゲートでチケットを見るスタッフであれば、一日何千回も「おはようございます」や「こんにちは」をいうでしょう。でも一回が色褪せていません。そこにはゲストを大切にしようというウィルがあります。だからこそ毎回の挨拶がアクノレッジメントになるのです。
 ということは、ディズニーランドにいるとあちこちのアトラクションの受付等で一日に100回くらいアクノレッジメントされたことになるわけです。すなわち100回存在を肯定されたことになります。これはとてもすごいことです。ディズニーランドにリピーターが多いのは、アトラクションの内容云々の前に、まずこのあいさつがあるからだろうとさえ思います。

第3章 たった一言で気持ちは伝わる 3「本気のあいさつ」、より

やっぱり、そうだったよな。挨拶一発、何気ない声掛けの一回で、コーチングは始まると、この方は他の著書でも書いておられたと思います。いわゆるコーチングの基本だから。

40歳の男性(僕)がひとりでディズニーシーをみて回ったわけです。ほとんどディズニーのことは知らないし、そして何のアトラクションにも乗らず、とにかくぶらぶらとみて回ったのです。結果、どんな気持ちかというと、こんな感じです。

「なんか、ディズニーも悪くないな」
「キャストさん方はすごいな」
「こどもを連れてきてみたいな、そういえばトイストーリーにハマってるしな」
「妻もつれてきたいな、妻も好きみたいだしな」

なんてことを思うわけです。
では、こどもに何を見せたいか、パレードもトイズヴィル(だっけ?)もいいけれど、やはりキャストさんを見せたいなと思うわけです。

鈴木氏が指摘しているように、僕はディズニーでたぶんアクノレッジメントをされたのだろう。あくまでそれはカジュアルなというか、挨拶一つの軽度なアクノレッジメントだけれども、それを本当に100回くらい受けたのだろう。

僕らは私立学校の教員ですが、挨拶がよくできる学校を目指す、みたいなテーマはそこかしこにありますね。たとえば、年配の人ほどあいさつの力を信じているし、若手は挨拶は強制されるべきものではない、個人の自由と思っている感じの、世代間ギャップのあるテーマでもあるかもしれない。

挨拶、いがいと奥が深いものです。教員がキャストさん方みたいな力で、学校見学会なんかで来場者を「承認」していくと、何か全体が変わりそうな気は確かにするな…それだけで受験者増えたりするのかな…でもやりたがらない教員も多いだろうな。

僕は、というと、40にして、初めてあいさつの練習をしてみようかと思ったりしています。あいさつの練習…運動部が遠ーーくから「ちわーーす」みたいですけど、そうではもちろんない。相手を一言で承認する、ということ。これも何かに、「鏡をみながら練習する」みたいな記述を見た気がするぞ…

そういえば、前にある方に挨拶ができないことを厳しく咎められ、責められ、怒られたことがあります。30を過ぎてから。いつかそれについても合わせて書いてみたいですね。

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