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こどものための本 感想

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こどものために書かれた本を読んでいきます。
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#世界史学習

ユヴァル・ノア・ハラリ Unstoppable Us

僕の要約: 人類には超能力がある。だから、見ず知らずの他人と協力することができる。 『人類の物語  ヒトはこうして地球の支配者になった 』 というタイトルで、翻訳出版されています。翻訳アプリを使いながら原著で読みました。 著者のハラリ氏は、ヘブライ大学の歴史学の教授。世界史に関する著作が多い人ですね。ベストセラーの『ホモデウス』や『サピエンス全史』で知られています。今回、ハラリ氏がこどものための本を書いた、ということで読んでみました。 印象的な部分、というか本書の最大の

ローズマリ・サトクリフ 『アーサー王と円卓の騎士(サトクリフ・オリジナル』

僕の読み方: アーサー王出生前から、円卓の騎士の集合、主要な冒険を描く。 円卓の騎士の個性、サトクリフの現代的感覚と時代考証のバランス。冴えた表現。お見事。 訳者あとがきによれば、チルドレンズブックオブザイヤーという賞を獲得したそうです。一流作家サトクリフによる、アーサー王伝説へのオマージュです。 アーサー王三部作は、1979~1981年の作品。日本には、訳者の山本史郎氏によって、2001年にはじめて出版され広く受け入れられました。 作者のサトクリフにとっては、アラウン

ローズマリ・サトクリフ 『ともしびをかかげて』(上下)

僕にとっての作品:運命は過酷。アクイラはローマの教養を身につけたブリテン島の若きケルト系軍団長。4世紀、衰退を迎えたローマ。サクソン人の侵入に対し、アクイラは任務であるローマの防衛よりも、本能で「故郷」を選ぶ。運命は過酷。教養と文化を離れ、本能と本能がぶつかりあう歴史の中へ。生き抜く。故郷と家族は、同義。 素晴らしい歴史小説でした。サトクリフ氏は児童文学作家として知られ、この本も中学生向けだそうです。しかし、そういったことはどうでもよいほど感動的。大人もこどもも読んで得られ

ニーアル・ファーガソン『文明』

僕にとっての要旨:1500年から、500年間、西洋文明は他地域を圧倒した。その要因は、6つの「キラーアプリケーション」。1 競争 2 科学 3 所有権 4 医学 5 消費 6 労働。西洋が競争によって軍事力を拡大し、アメリカを収奪。その富は所有権で保障された。所有権は法の支配をうみ、法の支配は科学の発展や労働力の競争の土台となった。 2012年の書。経済史を専門とする、ハーバード大のファーガソン氏の有名な著作。スケールの大きな歴史を語る方で、惚れ惚れします。 ある人によれば

サン・テグジュペリ 『星の王子さま』

サン=テグジュペリ 『星の王子さま』 僕にとっての作品の要諦: たいせつなことは目には見えない。飛行士の「僕」と、小さな星からきた王子さまが、不時着をきっかけに出会う。王子さまがこれまで出会った人たちは、王子さまには不可解なものばかり。こども時代を忘れなかった大人である「僕」は、王子さまに共感。 作品は1943年にアメリカで初版。 すでに飛行士として、また『夜間飛行』などの代表作によって有名人になっていたサン=テグジュペリ(1900-1944)による、児童文学作品です。