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少しだけ口に出してしまいたくなった。

noteでは、
リアルよりもリアルを話せる時がある。
リアルの詳細を話さないことも
もちろんある。

でも、ちょっと口に出したくなった。

…そしたらきっとふんばれるから。





次女が10月から体調が落ち着かない。
一度は回復の兆しを感じられたけど、
結局、無問題とまではいかなくて、
このところ更に新たな心配も出てきてる。

普段、酸素飽和度と心拍数が分かるように
モニターをつけているんだけど、
心拍数が一定のところに定まらなくて
60~120くらいの範囲でころころ変わる。

お腹の調子も良くない。
胃ろうから水分と栄養剤、薬の注入をする。
栄養剤を入れるとお腹が張ってしまい、
消化されず、ずっと胃に残ってる。
ゴロゴロキュルキュルしっぱなし。

昨日、一昨日は栄養を入れずに、水分だけで
過ごしている。そうすると少しマシな状態。

10月にたくさん検査したけどコレといった
診断にならないまま、今に至る。


約2年前は、肝臓、膵臓、胆嚢の機能が
突然悪くなってしまった。


長い長い時間をかけて少しずつ少しずつ。
何かしらの症状をみせてくることもあるし
急激なこともある。

発病当初から言われていたこと。

・・・

脳が体の機能に指令することをやめていく。

進行性なんだ。
…ということをその度に
確認させるかのように。



この言葉を口に出したら
全てがその方向に向けて進む気がして、
リアルでは口にしていない言葉がある。
きっと、関わってくれている人の誰かしらが一度口に出したら、みんな否定はしないと
思う。

だから、それが分かるから、尚更言わない。
ずっと脳裏にそれを静かに納めたまま
過ごしてきている。

前みたいに病気の完治をがむしゃらに
望むことはしなくなった。
善くも悪くも、
受け入れるようになってしまった。

誰もが死に向かって生きている。

こうして、時々ポンと不調になる様子をみている時は、もちろん回復に向けて一生懸命
対応する。
良くなることしか考えていない。

ただ、その中で、

…「覚悟」を受け入れようとしている自分も
いることに気づいてしまった。
「覚悟」って言葉
ずっと否定してきてた言葉だった。

…この気づきはまだ誰にも言わずにいる。


・・

けど、大丈夫。
次女は、大丈夫。
私も、大丈夫。




一昨日、息子が修学旅行から帰ってきた。
(関西方面の皆様。素敵な思い出を作らせて頂きました。ありがとう!)
無事に帰ったことを皆で喜び、
たくさんのオモシロエピソードを
がんばって関西弁で話すもんだから
尚更面白くて家族で賑やかに笑った。

旦那は晩酌を楽しみ、
長女はスキンケアを丹念にしている。

ちゃんとお腹が空くからガッツリな肉料理を作ってご飯を食べた。
くだらない事をしゃべっては爆笑した。
お風呂でゆっくり温まった。

日常がここにある。

隣ですぅすぅと穏やかな次女がいる。

数値に囚われず、その様子だけを見つめる。それを方針にしている自分を思い出した。

そのうち
眠くなって、暗くして、秒で寝た。

そして、また朝がくる。一日がはじまる。




時々、
ほんとに、時々。
急に鼻がツンとくるような気持ちが
襲ってくる。

そんな時に「力になってほしい。」と
ここで、甘えてもいいかな?と、思った。

気づいた気持ちを口に出したくなった。
静かに感じていた覚悟という私の気持ちを
ダメ。とか、違うよ!とか、否定しないで、そっと一緒に感じてもらえないだろうか?



私、大丈夫だから、、

…大丈夫なんだけど、

ちょっと笑わせてくれたり、
一緒にふざけたり、
無条件でベタ褒めしてほしくなったりする。

そしたら本当に大丈夫になれる気がする。

色んなことがあっても、
どんな気持ちが自分の中にあっても、
今日もちゃんと、
普通を大事に生きてるんだ。私。

ここまで書いていてまた気づいた。

大切なことをみんなのために惜しげもなく話してくれて、それを聞いて柔らかい気持ちになったり、

幸せを知らせてくれて、
一緒に幸せを感じたり、

弱音を吐きたいような気持ちに共感したり、

センスある言葉のチョイスで
大好きな人の世界に招いてもらって
一緒に楽しんだり。

自然を感じて、風を感じて、
時々大きいものを見て、
溢れる光に包まれて、

美味しい料理を教えてもらって、
くだらない話しで笑わせてくれたことを
思い出し笑いして。

既に私の日常はこんなにも
ここでの幸せや喜びを頂いてたんだ。って。

戸惑いながらも、口に出してみたら、

やっぱり大丈夫だ。と

ふんばれる気がしはじめた。

これから一人の時間がきたら
じっくり入っていきたいお話しも
お楽しみで取っておいてあるんだ!







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