<2024/4/21(日)>ハンドレビュー
<前置き>
よりスキルアップにつながるハンドレビューの在り方は、相手プレイヤーが「バランスの取れたプレイ」からどの程度逸脱したプレイをしているかの仮説を振り返り、その仮説に対して均衡が取れたプレーができていたかを検証することだ。
しかし、各シチュエーションにおける「バランスの取れたプレイ」がわからなければ、相手の逸脱の程度の仮説を立てられないし、それに対してバランスの取れたプレイはできない。
そのため、ここでは①対象のシチュエーションにおいて「バランスの取れたプレイ」をする相手に対する「バランスの取れたプレイ」を知ること、②そのプレイがバランスが取れている理由を理解すること、の2点を目的にハンドレビューを実施する。
①バランスの取れたプレイはSnowieの判断を採用し、②バランスが取れている理由はSnowieのRangeAdviceを頻度ベース戦略の視点から筆者が考察する。
本日レビューするハンド
最終的にポットを獲得できているが、ターンのチェックがエラー判定が出ている。その理由を確認していく。
プリフロップ
アクション
COからのA❤️6❤️でオープンに対してBBがコール。
結果判定
バランスが取れたプレイだった。
フロップ
ボードテクスチャ
Aハイかつフラッシュドローもある比較的ウェットで動的なボード。
アクション
相手のチェック対して、トップペア+バックドアのハンドで1/3potベット。
結果判定
A❤️6❤️は71%で1/4potベット。バランスが取れたプレイだった。
ハンドレンジ確認
▼自分のハンドレンジ
<頻度>
CB頻度は約81%。
<ベット構成>
・バリュー:セット、ツーペア、トップペア、セカンドペア、ボトムペア
・ブラフ:フラドロ、ストドロ
<チェック構成>
A+弱キッカーやKK、QQなどのマージナルハンドと、ナッツフラドロの一部。
ターン
ターンカード
現時点で強くなるハンドはほぼないが、ハートのスートにフラドロがつく。状況を変えるカード。
アクション
相手のチェック対して、こちらもチェック。
結果判定
A❤️6❤️は100%で1/4pot以上でベット。最大EVは1/4potベット。バランスが取れていないプレイだった。
ハンドレンジ確認
▼自分のハンドレンジ
<頻度>
ベット頻度は約36%。
<ベット構成>
・バリュー:セット、ツーペア、トップペア、セカンドorボトムペア+フラドロ
・ブラフ:ナッツフラドロ、フラドロ+ストドロ
<チェック構成>
KK、QQ、JJなどのマージナルハンド、99以下の弱いペア、ナッツではないフラドロ、ストドロ、クズ手。
考察・学び まとめ
<考察>
ナッツフラドロの時点でバレルを打つ最有力候補。Aヒットも加わった手は必ず打つ必要があった。
<学び>
・トップペア以上のバリューハンドは基本的にリバーまでバレルを打つ。
・ベットレンジに混ぜる最適なブラフハンドはナッツドロー。ナッツドローはターンでは基本的にベットを打つ。