それでも私は生きていく
📍アップリンク吉祥寺にて鑑賞してきました。
最近上京したばかりなので、都会の映画館魅力的すぎて困りました。素敵な空間作りとショップの充実度に感動。(田舎者すぎる)
もちろん、パンフレット購入させて頂きました。
感想つらつらと語っていきます。
先ずは、レア・セドゥの等身大の演技に完敗しました。
CMチェック程度、前置き無く観に行ったのでストーリーもぼんやりとしか把握してなかったのですが
ちょっと個人的に最後まで引きずったのが不倫で始まる恋愛でした。笑
観た方はあのラストをどう感じたのかな〜?と。
正直言って私はこんな綺麗事のような終わり方に「ん?」となってしまいました。
観終わった当初は、悶々としたので急いで売店に向かいパンフレットを購入。
ラストに関しては監督がしっかりと語ってくれていたので、そちらを読んで納得しました。
父と娘
父ゲオルグのパスカル・グレゴリーの演技も素晴らしかったです。
彼の最後は映画内で描かれる事は無かったのですが、恐らくもう長くは無い死を目前としている父ゲルオグ
娘であるサンドラは、介護(娘として)・子育て(母として)・恋(女性として)を経験しながらこれからを生きていく人として描かれている。
それぞれの人生の歩み方に、生と死を一気に感じる事ができる対比が物凄く心に響きました。
男と女、恋
サンドラの恋の相手役とも言えるクレマンは、まさかの亡き夫の友人であり既婚者。
「い、いや既婚者か〜い!笑」となってしまった私。まあ、フィクションなので落ち着けよと。笑
サンドラにとっては愛を教えてくれる立場でありながらも、妻のことは裏切れないと言って去ったかと思えば、やっぱり忘れられない!と戻ってきたり…何なんだよこの男と思ってしまいました。笑
宇宙化学者でもある彼、まあ余程のインテリ様も“恋愛”となると周りが見えなくなってしまうんですね。
良い意味で人間的な部分に触れているのが良かったです。
(これでただのお堅い方だったらつまらないし、サンドラも靡かないと思う…)
母であると言うこと
また、サンドラは1人娘を育てる母親でもある。
娘を育てながらも仕事をし、父親の介護から恋愛までする
その間も決して彼女は娘への愛情を忘れない。娘を蔑ろには絶対にしません。
「そりゃ、当たり前だろ」と誰しも思うかもしれませんが、正直未婚独身の私からするとこんな女性実在するのかと思ってしまう…程。(自分だったら想像がつかないので、子育てだけで精一杯になりそう)
女としての鏡…けれども、これが彼女に取っては普通なんです。
娘リン役のカミーユ・ルバン・マルタンちゃんは本作がデビューなのだそう。
全体を通して“人間独りでは生きていけない”と言うことを強く感じさせられました。
ラストのいわゆるハッピーエンドに関しては、正直リアルに意見してしまうなら「この二人の関係はどれぐらい持つのだろう?本当に上手くいくの?」と思ってしまった。
しかし、それも含めて“それでも私は生きていく”なのかな?とタイトルへの付箋回収のように感じました。